記事一覧
  • TOP
  • 防災
  • 停電・断水で本当に役立った備蓄食料ランキング|経験者428人...
乾パンやカップ麺などの備蓄食料

停電・断水で本当に役立った備蓄食料ランキング|経験者428人に聞いた「あってよかった食品」は?

地震や台風、落雷などの自然災害、計画停電などによって、ライフラインが停止する場合があります。実際に停電や断水を経験すると、「あれを備えておけばよかった」「これがあって助かった」と感じる場面は少なくありません。

そこで今回は、停電や断水などライフラインの停止を経験した428人を対象にアンケートを実施。実際に「あってよかった」と感じた備蓄食料や、「備えておけばよかった」と後悔した食品、その理由を紹介します。経験者のリアルな声をもとに、災害時に役立つ備蓄食料選びのポイントを見ていきましょう。

アンケート概要

インターネットのアンケートに答える人
【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査期間:2026年7月14日~7月15日
調査対象:停電や断水などライフラインの停止を経験した全国の方
有効回答数:428件

本アンケートでは、ライフラインの停止を経験した方に、実際に役立った備蓄食料や、備えておけばよかった食品について伺いました。経験者だからこそ分かるリアルな声から、災害時の備えに役立つヒントを紹介します。

ライフラインの停止はどんな原因で起きた?

アンケート結果「ライフラインが停止した原因」

停電や断水といったライフラインの停止は、大規模な自然災害だけで起こるものではありません。今回のアンケートでは、地震や台風、落雷による停電のほか、計画停電・計画断水、設備の故障や工事、大雨や大雪など、さまざまな原因が挙げられました。

また停電だけで済むケースもあれば、停電と断水が同時に発生するケースもあります。どのような状況でも慌てず対応できるよう、数日間は生活できるだけの食料や飲料水の備蓄が欠かせません。

ライフラインの停止はどれくらい続いた?

アンケート結果「ライフラインの停止期間」

ライフラインが停止した期間について尋ねたところ、「半日未満」が最も多く、全体の43.2%を占めました。一方で、「1日以上」が26.2%、「2~3日間」が18.5%、「1週間以上」と回答した人も8.4%いました。短時間で復旧するケースが多いものの、数日以上に及ぶケースも決して少なくないことが分かります。

では、実際にライフラインの停止を経験した人は、どのような備蓄食料が「あってよかった」と感じたのでしょうか。

実際にあってよかった備蓄食料ランキングTOP5

アンケート結果「自宅にあってよかったと思った備蓄食料」

ここからはライフラインの停止を経験した428人が「あってよかった」と回答した備蓄食料を、アンケート結果をランキング形式で紹介します。

1位 飲料水

全回答者の51.4%が「あってよかった」と回答したのは飲料水でした。2位を大きく引き離す結果となり、水の重要性を改めて実感したという声が多く寄せられています。

・家に在庫があると思うだけで安心感がある(54歳・女性/大阪府)
・停電時も水分補給に窮することがなかったから(53歳・男性/千葉県)
・水道が止まった際に、飲み水やその他雑水として使用する事が出来たから(46歳・男性/山形県)

水は飲むためだけでなく、暮らしを支えるためにも欠かせない備蓄です。カップ麺やレトルト食品の調理、手洗いや体を拭くため、トイレを流すためなど、ライフラインの停止時にはさまざまな場面で必要になります。

2位 カップ麺、乾麺

カップ麺を食べる人

飲料水に次いで多くの支持を集めたのは、カップ麺・乾麺でした。保存期間が長く、温かい食事を手軽に用意できるのが大きな魅力です。

・カセットコンロでお湯を沸かしてカップ麺やインスタントラーメンを作ることが出来た(79歳・男性/千葉県)
・断水した際、手間が掛からずにすぐ食べられるカップ麺が一番役立った。疲労がたまった中手軽に温かいものが食べられることに救われた(47歳・男性/茨城県)
・大雨が続き買い物に行けなかったが、カップ麺があったので安心出来た(53歳・女性/山口県)

ライフラインの停止時は不安や疲労がたまりやすいため、温かい食事が気持ちを落ち着かせてくれたという声も多く寄せられました。一方で、カップ麺や乾麺を調理するには水やお湯が必要です。特に断水時は、飲料水の備蓄量も考慮しながら活用する必要があるでしょう。

なかには「大量のお湯が必要になるため、乾麺を茹でられなかった」という声もありました。少ない水で調理できる「ポリ袋調理」を知っておくと、災害時の選択肢が広がります。

▼こちらも参考に。

ポリ袋調理で災害時も温かい食卓を。備蓄食材を活用した非常食レシピ集

3位 水以外の飲料(お茶、スポーツドリンク、炭酸飲料など)

備蓄用の野菜ジュース

野菜ジュースやゼリー飲料、コーヒーなど、普段から飲み慣れた飲料を買い置きしていて助かったという声が寄せられています。

・野菜ジュースのストックが結構あったので助かった(55歳・男性/広島県)
・ゼリー飲料を買い置きしていたので、とにかく簡単に口にできるものがあって助かった(65歳・女性/大分県)
・野菜ジュースとコーヒーはいつも飲んでいるので、たくさんあってもいいなと思った(53歳・女性/山口県)

特に野菜ジュースやゼリー飲料は、水分補給だけでなく、手軽に栄養を補給できる点もメリットです。普段から飲み慣れた飲料を備えておくと、非常時でも安心につながるでしょう。

4位 お菓子(チョコレート、ビスケット、飴、スナック菓子、羊羹など)

袋から出たポテトチップス

ライフラインの停止時に、お菓子が思いのほか役立ったという声が多く寄せられました。

・停電と断水で仕方なく非常食を食べていたが、お菓子があることで明るい気分になった(49歳・男性/北海道) ・栄養補給として役立った(68歳・男性/東京都) ・すぐに食べられるもの、小腹を満たせるものがあると安心(49歳・女性/神奈川県)

災害時は、食事の回数や内容が限られ、精神的な負担も大きくなります。アンケートでは、手軽に食べられることに加え、気分転換や小腹を満たすため、エネルギー補給など、さまざまな場面で役立ったという声が寄せられました。チョコレートやビスケット、飴など、普段から食べ慣れたお菓子を備えておくことも、防災対策の1つといえるでしょう。

5位 缶詰(サバ缶、焼き鳥缶、果物缶など)

パイナップルの缶詰

缶詰は、長期間保存できる点やライフラインが停止した状況でも、調理せずに食べられる点が高く評価されました。

・断水で水が使えなかったので、買い置きの缶詰が役に立った(68歳・女性/福島県)
・ガスと電気が止まったため、お湯なども沸かすことができなかった。缶詰はそのまま食べることができて助かった(67歳・女性/宮城県)
・缶詰類は惣菜類や果物類など種類が多いので色々な種類をストックしておけば調理不要で良かった(73歳・男性/神奈川県)

缶詰は肉や魚、野菜や果物など種類が豊富なことも魅力です。食事が偏りやすい災害時でも、さまざまな食品を組み合わせることで栄養バランスに配慮しやすくなります。

実際に役立った理由とは?

いろいろな缶詰

アンケートで上位に入った食品には、「すぐに食べられる」「温かい食事がとれる」といった共通点がありました。実際に寄せられた回答をもとに、ライフラインの停止時に役立った理由を紹介します。

調理せずそのまま食べられた

アンケートでは、「パックご飯を備えていたものの、停電で電子レンジが使えなかった」「冷凍食品があっても温められずすぐに食べられなかった」といった声も寄せられました。非常食を備えていても、ライフラインの停止時には普段どおりに調理や加熱ができるとは限りません。備蓄食料を選ぶ際は、「電気やガス、水が使えない状況でも食べられるか」という視点も必要だといえるでしょう。

温めるだけで食べられた

ガスやカセットコンロを使ってお湯を沸かし、カップ麺やスープ、レトルト食品を食べられたという声も多くありました。火を使って一から調理する必要がなく、お湯を沸かすだけで食べられる食品は、限られた環境でも準備しやすいことが分かります。「温かい味噌汁やスープを飲んでホッとした」「温かい食事ができるありがたさを実感した」といった回答も多く、温かい食事は空腹を満たすだけでなく、不安な気持ちを和らげる役割も果たしていたようです。

飲料水は生活全体を支えた

アンケートでは、「水は生命線」「水分だけ取れれば何とかなる」というように、水の必要性を強く感じた人が目立ちました。飲料水は水分補給だけでなく、調理や手洗いなどにも活用され、「買い置きしていた飲料水をいろいろな場面で活用できた」という声も寄せられています飲料水は食事を支えるだけでなく、生活全体を維持するうえで欠かせない備えといえるでしょう。

備えがあることが安心感につながった

ライフラインが早期に復旧したため、実際には備蓄食料を食べる機会はなかったものの、「備えがある」という事実そのものが不安の軽減につながったという意見も印象的でした。「停電でガスも使えなくなり不安だったが、家に食べ物の在庫があると思うだけで安心できた」「水や食料はあるから大丈夫と思えた」などの声もあり、備蓄食料は非常時の栄養源であるだけでなく、心の支えにもなっていたことが読み取れます。

備蓄しておけばよかったと後悔した食品

アンケート結果「備えておけばよかった食品」

前章では、実際に役立った備蓄食料を紹介しました。一方で、「もっと備えておけばよかった」と感じた食品についても多くの回答が寄せられています。ここでは、特に多く挙がった食品について、実際のコメントとともに紹介します。

飲料水・水

水が入ったペットボトル

アンケートでは、飲み水だけではなく、生活用水も含めて十分な水を備えておけばよかったという回答が多く見られました。 被災時は、想像以上に多くの場面で水が必要になるため、「水は生命線だ」と実感した人も少なくありません。

・飲料水以外にも水を使う場面は多かったので、もっと多くの水を備蓄したり、湯船にお湯を張っておいたりしておけばよかったと思った。(51歳・女性/埼玉県)
・水の備蓄が少なかったので不安があった(58歳・男性/青森県)
・飲料水はもっとたくさん備蓄すべきと感じたのと、浴槽に水を溜めておけばよかったと感じた。 (49歳・男性/東京都)

災害時は、飲料水の購入や持ち運びが難しくなる場合もあります。飲み水だけでなく、調理や衛生面で使う生活用水も考慮し、余裕を持って備えておきましょう。

台風など事前に接近が分かる災害では、浴槽に水を張って生活用水を確保したという回答も寄せられました。「浴槽いっぱいには水をためられなかったけれど、手が洗えたので良かった」という声もあり、少しの備えでも役立つことがわかります。

野菜ジュース・ゼリー飲料・ビタミン補給

いろいろな乾燥野菜

備蓄食料は主食や保存食が中心になりやすく、野菜や果物が不足したと感じた人も少なくありません。 なかには、体調の変化についてのコメントも見られました。

・日持ちするものだと、やはり野菜類や果物が足りず、栄養面での不足や口寂しさがあった(43歳男性・宮城県)
・備蓄品が炭水化物ばかりなので飽きてしまう。野菜や果物とジュースを少し多めに備えておけばよかった(79歳・男性/栃木県)
・果物の缶詰や牛乳が無くて、便秘になってしまい困った(58歳・男性/奈良県)

災害時はレトルトカレーやパックご飯、カップ麺など保存性の高い食品が続き、食事がワンパターンになりがちです。支援物資でもパンやおにぎりなど炭水化物中心の食事が続くことがあります。

野菜ジュースやゼリー飲料のほか、ドライフルーツや乾燥野菜など、手軽にビタミンや食物繊維を補える食品も備えておくと、食事の満足感を高めながら栄養バランスを補いやすくなるでしょう。

缶詰類

いろいろな缶詰

普段から缶詰を買い置きしていたものの、災害を経験して「もっと多く備えておけばよかった」「もっといろいろな種類を用意しておけばよかった」と感じた人も少なくありませんでした。

・麺類やご飯は準備してあったがおかずになるものがなく、冷蔵庫にあったものを食べ尽くした後は、漬物ぐらいしかなくて困った (79歳・男性/千葉県)
・停電の時は電化製品で調理しなくて済むものを備蓄した方が良いと思った(57歳・男性/北海道)
・停電した際は、調理せずに食べられて常温で保存がきく缶詰やスナック菓子に助けられた(49歳・男性/東京都)

アンケートでは「主食は十分にあったものの、おかずの備蓄が足りなかった」という声も寄せられました。アレンジの効くツナ缶や、焼き鳥缶などおかずになるもの、コーンや豆類、フルーツ缶など、用途や味わいの異なる缶詰を種類や量に余裕を持って備えておくと、栄養バランスを補いながら、非常時でも食事の満足感を高めやすくなるでしょう。

アンケートでは「備蓄はしていたものの、量が足りなかった」と感じたケースも多く見られました。普段から少しずつ備蓄食料の種類や量を増やしながら、家族構成に合わせて備蓄量を見直してみましょう。備蓄量の目安については、以下の記事で詳しく紹介しています。

▼こちらも参考に。

突然の災害に備えるための1週間分の非常食リスト|食品選びや保管のコツも紹介

経験者が教えてくれた【備蓄食料選び4つのポイント】

水の入ったペットボトルを棚から取る人

アンケートには、実際に災害を経験したからこその気づきが数多く寄せられました。これらの回答をもとに、備蓄食料を選ぶ際に押さえておきたい4つのポイントを紹介します。

①ライフラインが止まっても食べられるものを選ぶ

アンケートでは、「そのまま食べられる」「常温で保存できる」食品が役立ったという回答が多く寄せられました。

停電や断水などの状況によって役立つ食品は異なるため、そのまま食べられる食品と、加熱して食べる食品をバランスよく備えておくことが大切です。

②食べるためにどれくらい水が必要かも考える

もともと水を備蓄していた人は多かったものの、飲み水だけでなく、調理や食事にも水を使うため、想像以上のスピードで水が減っていったという声が寄せられました。

印象的だったのは、次のコメントです。

・大容量の乾麺を備蓄していたが、茹でるために大量の水が必要で、貴重な飲料水を消費してしまうため、災害時には結局使えなかった。水が節約できる、そのまま食べられる食品の方が有効だと実感した(31歳・男性/埼玉県)
・缶詰のパンは喉が渇いて困った(58歳・男性/奈良県)

備蓄食料を食べるためにも、想像以上に多くの水が必要になることが分かりました。例えば、カップ麺4人分を作るには約2リットル、パスタ4人分だと約4リットルの水が必要です。 備蓄食料を選ぶ際は、「食べるためにどれくらい水を使うか」という視点も意識しましょう。

農林水産省では、飲料用と調理用として、1人1日3リットルの水を最低3日分、できれば1週間分備蓄することを推奨しています。さらに飲料水とは別に、手洗いやトイレなどに使う生活用水も確保しておくと、より安心して過ごせるでしょう。

参考:大事な水、どうやって備えますか?│農林水産省

③温かい食事がとれる調理手段も一緒に備える

アンケートでひときわ存在感を放っていたのが、カセットコンロです。「レトルト食品を温められた」「カップ麺が食べられた」「土鍋でご飯を炊いた」など、カセットコンロがあったおかげで非常時に温かい食事がとれたことを喜ぶコメントが目立ちました。

なかには「停電中に家族で焼肉をした」という回答もありました。災害時に焼肉というのは一見意外に思えますが、実は理にかなった工夫です。 停電時は冷凍庫の食材から傷んでいくため、早めに使い切ることで食品ロスを防ぐことにもつながります。非常食だけでなく、普段の食材を無駄なく活用するという発想を持つことの大切さも教わりました。

さらに印象的だったのが、アウトドア経験者のたくましさです。

・BBQ用に外に炉を作っておいたので、煮炊きに大変重宝した(77歳・男性/宮城県)
・普段からキャンプに行ってるので、災害時に使える道具や燃料、保存食の備蓄があるので特に困る事はなかった(64歳・男性/徳島県)

普段からアウトドアを楽しんでいる人は、道具の使い方や火おこし、屋外での調理に慣れています。趣味として身につけた経験が、災害時の落ち着いた行動にもつながっているのが印象的でした。 キャンプ用品はレジャーだけでなく、防災用品としても活躍します。 防災の視点で備えておきたいアウトドア用品については、こちらの記事も参考にしてみてください。

▼こちらも参考に。

防災視点で選ぶキャンプ用品│使い慣れたギアで災害時の安心を守ろう


遊びが“備え”に変わるとき。アウトドアの達人に聞く“楽しく防災”の始め方

④普段から食べ慣れた食品をローリングストックする

アンケートでは、家族の好みに合った飲み物や、非常時でも無理なく食べられる食品を備えておけばよかったという声も寄せられました。

・高齢の父親が水分補給は甘いジュースしか飲まないので、水ではなくジュースのストックが必要だと思った(52歳・女性/千葉県)
・備えていた防災食の中でも、普段食べ慣れない煮物やエスニック料理には手が伸びなかった。食べ慣れたものだけあればよかった(65歳・女性/熊本県)
・アルファ米は電子レンジがなくても食べられて便利だが、普段から食べ慣れておくことが大切だと感じた(73歳・男性/神奈川県)

備蓄食料は長期保存できることだけでなく、食べやすさも重要なポイントです。非常時はストレスや疲れから食欲が落ちることもあり、普段食べ慣れていない食品には手が伸びにくい場合があります。

そこでおすすめしたいのがローリングストックという備蓄方法です。普段から食べている食品や飲み物を少し多めに買い置きし、食べた分だけ買い足すことで、家族が食べ慣れた食品を無理なく備えられます。賞味期限切れにも気付きやすく、日頃から備蓄量を見直す習慣にもつながるでしょう。

▼こちらも参考に。

ローリングストックで備える非常食|適した食品や実践のポイントを解説

日常の延長で、無理なく災害に備えよう

備蓄食料を選ぶ人

今回のアンケートでは、非常時に本当に役立つ備えは何か、そのヒントとなる多くの実体験が寄せられました。

特別な防災食や道具だけを揃えるのではなく、日常の買い物で備蓄を増やしたり、趣味のキャンプ用品を災害時にも活用したりするなど、普段の暮らしの延長にある備えが非常時にも力を発揮します。

また日頃からこまめにガソリンを満タンにしておく「満タン&灯油プラス1缶運動」のように、日常生活の延長で無理なく備えるという考え方も、防災には欠かせません。

今回紹介した実体験を参考に、ご家庭に合った備蓄食料や調理器具、燃料について、一度見直してみてはいかがでしょうか。

#災害対策

#防災グッズ

#防災備蓄

#防災対策

タグから記事を探す


カテゴリーから記事を探す


最近の投稿


タグから記事を探す


カテゴリーから記事を探す


最近の投稿