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軽油とガソリンの違いとは?誤給油を防ぐために知っておきたい燃料の基礎知識 

軽油とガソリンは、どちらも車に使われる燃料ですが、成分や性質、用途、対応するエンジンが異なります。誤給油してしまうと、エンジントラブルや故障につながる可能性も。本記事では、軽油とガソリンの違いや、誤給油した場合に起こるトラブル、給油前に正しい燃料を確認する方法などを紹介します。

軽油・レギュラー・ハイオクの違いを一覧で確認

ガソリンスタンドの給油ノズル

車に使用する主な液体燃料は、ガソリンと軽油です。ガソリンはレギュラーとハイオクに分かれ、それぞれ対応する車種が異なります。まずは主な違いを一覧で確認しましょう。

燃料の種類主な用途代表的な対応車種
レギュラー一般的なガソリン車軽自動車、コンパクトカー、普通乗用車、ミニバンなど
ハイオク高性能なガソリン車スポーツカー、高性能車、輸入車、一部の高級車など
軽油ディーゼル車トラック、バス、商用車、一部のSUV・ディーゼル乗用車など

軽油とガソリンの違いとは?成分・見た目・用途・エンジンで比較

色が異なる容器に入った燃料

軽油とガソリンは、どちらも原油から作られる燃料ですが、成分の性質や用途、対応するエンジンは違います。軽油とガソリンの違いを詳しく見ていきましょう。

成分や性質が異なる

軽油とガソリンは、原油を加熱して精製する過程で取り出される燃料という点は共通しています。ガソリンは、原油を精製する際に比較的低い温度帯で留出する燃料で、常温でも蒸発しやすく、火花で着火しやすい性質があります。一方、軽油はガソリンよりも高い温度帯で得られる成分で、ガソリンほど蒸発しやすくはありません。

見た目やにおいにも違いがある

軽油とガソリンは、見た目や匂いも異なります。ガソリンは本来無色透明ですが、灯油などと見分けやすくする目的で、オレンジ色に着色して販売されています。軽油は無色透明から薄い黄色を帯びた色をしていることが多く、場合によっては区別しやすいように着色されています。

においにも違いがあり、ガソリンは揮発しやすく、ツンとした刺激のあるにおいです。一方で、軽油は灯油に近いような油っぽいにおいと表現されることがあります。ただし、燃料を直接嗅いで確認するのは危険なので、見た目やにおいだけで判断するのは避けましょう。

用途はガソリン車用とディーゼル車用で分かれる

ガソリンは、軽自動車やコンパクトカー、普通乗用車など、多くのガソリン車に使われています。ガソリンにはレギュラーとハイオクがあり、どちらを使うかは車ごとの指定燃料によって異なります。

一方、軽油はディーゼル車に使われる燃料です。トラックやバス、商用車のほか、一部のSUVや乗用車にもディーゼルエンジン搭載車があります。「軽油」という名前から軽自動車用の燃料だと誤解しがちですが、軽自動車の多くはガソリン車であり、レギュラーガソリンを使用するのが一般的です。

車の種類使用する燃料の例
軽自動車多くはレギュラーガソリン
一般的な普通乗用車レギュラーまたはハイオク
高性能車・輸入車ハイオク指定の場合がある
トラック・バス軽油を使うディーゼル車が多い
一部SUV・商用車軽油を使うディーゼル車もある

エンジンの燃焼方式にも大きな違いがある

軽油とガソリンでは、対応するエンジンの燃焼方式も異なります。ガソリンエンジンは、ガソリンと空気を混ぜた混合気を圧縮し、点火プラグの火花で燃焼させます。軽油を使うディーゼルエンジンは、空気を強く圧縮して高温にし、そこへ軽油を噴射して自己着火させる仕組みです。

レギュラーとハイオクの違いとは?オクタン価・成分・価格で比較

レギュラーとハイオクの給油ノズル

レギュラーとハイオクの違いを、オクタン価・成分・価格の観点から確認しましょう。

同じガソリンでもオクタン価が違う

レギュラーとハイオクの主な違いは、ノッキングの起こりにくさを示す「オクタン価」です。JIS規格では、レギュラーガソリンのオクタン価は89.0以上、ハイオクガソリンのオクタン価は96.0以上と定められています。オクタン価の数値が高いほど、ノッキングと呼ばれる異常燃焼が起こりにくくなります。

成分の配合も異なる

ハイオクは、オクタン価を高めるために、成分の配合が調整されています。商品によっては、エンジン内部の汚れを抑える添加剤が含まれている場合も。一方、レギュラー指定車は、レギュラーガソリンで性能を発揮できるように設計されています。ハイオクを入れれば必ず燃費や走りが良くなるわけではないので注意しましょう。

価格はハイオクのほうが高い傾向にある

一般的に、ハイオクはレギュラーよりも価格が高い傾向。オクタン価を高めるための製造工などにより、レギュラーよりもコストがかかるのが価格差の理由です。

軽油とガソリンを誤給油するとどうなる?

車に給油する様子

軽油とガソリンを入れ間違えると、エンジン不調や故障につながるおそれがあります。ガソリン車に軽油を入れた場合と、ディーゼル車にガソリンを入れた場合では、起こりやすい症状や影響が異なります。

ガソリン車に軽油を入れた場合

ガソリン車に軽油を入れてしまうと、正常に燃焼しにくくなり、エンジン不調を起こすおそれがあります。最初はエンジンがかかる場合もありますが、そのまま走行を続けると加速が鈍くなったり、アイドリングが不安定になったりする可能性が高くなります。

また、軽油の割合が多くなると、黒い排気ガスが出る、エンストする、エンジンがかからなくなるといった症状につながる場合も。燃料系統や点火プラグなどに汚れが付着し、修理や洗浄が必要になるケースもあります。

ディーゼル車にガソリンを入れた場合

ディーゼル車にガソリンを入れた場合も、重大なトラブルが起こりかねません。ディーゼルエンジンは軽油を使う前提で作られていて、軽油は燃料噴射ポンプなどを潤滑・保護する役割を担います。ガソリンが混ざると潤滑性が不足し、燃料噴射ポンプや噴射ノズルなどに負担がかかる可能性があります。

走行を続けると、出力低下や異音、白煙、エンジン停止などが起こるリスクがあるため注意が必要です。

軽油とガソリンを間違えて給油したときの対処法

誤給油をして困っている男性

軽油とガソリンを間違えて給油したときは、車を動かさないことが大切です。給油直後か、既に走行しているかによって対応は異なりますが、自己判断で走り続けるのは避けましょう。

自分で燃料を抜こうとしない

誤給油の基本的な対処法は、エンジン始動前に燃料を入れ替え、タンクを洗浄することです。ただし、ガソリンや軽油は取り扱いを誤ると危険なので、誤給油した燃料を自分で抜こうとするのは避けましょう。誤った燃料が残っていると、後に不具合が生じるおそれがあります。

燃料の抜き取りやタンク洗浄は、ガソリンスタンド、整備工場、ロードサービスなど専門業者に任せるのが基本です。

給油直後に気づいた場合はエンジンをかけない

給油中や給油直後に誤給油に気づいた場合は、エンジンをかけずにその場で対処しましょう。エンジンを始動すると、誤って入れた燃料が、タンクから配管やエンジン内部へ送られ、修理範囲が広がるリスクがあります。

ガソリンスタンドにいる場合は、まずスタッフに事情を伝えます。ガソリンスタンドで対応できない場合は、ロードサービスや整備工場へ連絡しましょう。

走行中に気づいた場合は安全な場所に停車する

エンジンをかけて走り出している場合は、無理に運転を続けず、安全な場所に停車してエンジンを止めます。そのまま走り続けると、誤った燃料がエンジン内部などへ送られ、洗浄だけでは済まないトラブルにつながるおそれがあります。

停車後は、ロードサービスや整備工場、車を購入したディーラーなどに連絡し、指示を受けましょう。

給油前に正しい燃料を確認する方法

ディーゼルと表記された燃料キャップ

誤給油を防ぐには、給油前に車の指定燃料を確認することが大切。特に、普段乗らない車を運転するときは、思い込みで給油しないようにしましょう。

給油口のふたや燃料キャップを確認する

車によっては、給油口の内側やキャップに「レギュラー」「ハイオク」「軽油」「ディーゼル」など、指定燃料を示すシールや印字があります。給油前に表示を見ておくと、どの燃料を入れるべきか判断しやすくなります。

車検証や取扱説明書で確認する

給油口の表示だけで判断しにくい場合は、車検証や取扱説明書を確認しましょう。車検証の「燃料の種類」欄には、「ガソリン」「軽油」などの表記があります。

ただし、レギュラーとハイオクの違いまでは分からない場合もあります。ガソリン車でどちらを入れるべきか迷うときは、取扱説明書やメーカー情報も確認すると安心です。

メーカーサイトやディーラーで確認する

取扱説明書が手元にない場合は、メーカーサイトの主要諸元表を確認する方法もあります。車両の仕様をまとめた主要諸元表には、エンジン形式や使用燃料が記載されています。メーカーサイトを見ても分からない場合は、メーカーの相談窓口や販売店に直接確認しましょう。

軽油とガソリンの違いを理解し、給油前に指定燃料を確認しよう

ガソリンスタンドで給油する様子

軽油はディーゼル車用、レギュラー・ハイオクはガソリン車用の燃料です。給油時は価格や名前の印象だけで判断せず、給油口の表示や取扱説明書、車検証などで指定燃料を確認しましょう。

▼こちらも参考に。

参考1

【初心者向け】ガソリンの入れ方を解説|セルフ式の手順と注意点・よくある疑問も

参考2

ガソリン給油はこれで安心!静電気除去シートの使い方と注意点

#知識

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