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2026/10/02

ハイオクとレギュラーの違いとは?入れ間違えた際の影響や給油時の注意点も解説

ハイオクとレギュラーは、オクタン価や価格に違いが見られます。ハイオクの方がオクタン価が高く異常燃焼が起こりにくいですが、すべての車で燃費や走行性能が向上するわけではありません。本記事では、ハイオクとレギュラーの性能や価格の違い、入れ間違えた場合の影響、給油時の注意点などを解説します。

ハイオクとレギュラーの違いを一覧で比較

ハイオクを給油する様子

ハイオクとレギュラーはどちらもガソリンですが、オクタン価や価格、適した車などに違いが見られます。

 ハイオクレギュラー
オクタン価96.0以上89.0以上
ノッキング起こりにくいハイオクよりは起こりやすい
価格レギュラーより高い傾向 ハイオクより安い傾向
主な指定車高出力のエンジンを搭載した車など一般的なガソリン車など
燃費・走行性能ハイオク指定車で本来の性能を発揮しやすいレギュラー指定車で本来の性能を発揮できる

日本のJIS規格では、オクタン価96.0以上がハイオク、89.0以上がレギュラーに分類されています。

ハイオクとレギュラーの大きな違いはオクタン価

エンジンルーム点検中の車

ハイオクとレギュラーを分ける大きな基準は「オクタン価」です。オクタン価はガソリンそのもののパワーを表す数値ではなく、エンジン内で異常燃焼が起こりにくいかを示しています。

オクタン価とはノッキングの起こりにくさを示す数値

オクタン価とは、エンジン内部でガソリンが意図しないタイミングで自己着火し、ノッキングを起こすことへの抵抗力を示す数値です。数値が高いほど自己着火しにくく、ノッキングを抑えやすくなります。

日本のJIS規格では、レギュラーはオクタン価89.0以上、ハイオクは96.0以上です。「ハイオク」という名称も「ハイオクタン価」の略称で、レギュラーよりオクタン価が高いことを表しています。

ノッキングとはエンジン内で起こる異常燃焼

ガソリンエンジンは、空気とガソリンを混ぜた混合気を圧縮し、適切なタイミングで点火・燃焼させることで動力を生み出します。しかし、意図したタイミングとは異なる燃焼が起こると、「ノッキング」と呼ばれる異常燃焼が発生するおそれがあります。ノッキングは、金属音や振動の発生に加え、エンジンが本来の性能を発揮しにくくなる原因につながります。

オクタン価の高いハイオクは自己着火しにくく、ノッキングを抑えやすいのが特徴です。

ハイオク指定車は高いオクタン価を前提に設計されている

ハイオク指定車のなかには、高いオクタン価を利用してノッキングを抑えながら、エンジン本来の性能を発揮するよう設計された車があります。

一方、レギュラー指定車は、レギュラーガソリンを使用して適切に走行できるよう設計されています。そのため、燃料は価格の高低だけで選ばず、メーカーが指定している種類を使用するのが基本です。

ハイオクとレギュラーは価格・燃費・走行性能も違う?

ミニチュアカーと電卓と虫眼鏡

ハイオクとレギュラーはオクタン価だけではなく、販売価格にも違いがあります。一方、燃費や走行性能については、ハイオクを選べば必ず向上するわけではありません。

ハイオクはレギュラーより価格が高い傾向

ハイオクは、一般的にレギュラーより1リットルあたりの販売価格が高い傾向にあります。オクタン価を高めるための製造・調整が必要なほか、商品によってはエンジン内部をきれいに保つための清浄剤などが配合されています。

ただし、実際の価格差は一定ではありません。原油価格や地域、時期、利用するガソリンスタンドなどによって変わるため、給油時の店頭価格を確認しましょう。

ハイオクだから燃費や走行性能が良くなるとは限らない

ハイオクはレギュラーよりオクタン価が高いものの、レギュラー指定車にハイオクを入れれば燃費や加速性能が必ず向上するわけではありません。レギュラー指定車は、レギュラーガソリンで適切に性能を発揮できるよう設計されています。反対に、ハイオク指定車ではハイオクのオクタン価を前提としている場合があります。

ハイオクそのものが燃費や走行性能を高めるのではなく、車に指定された燃料を使用することで、本来の性能を発揮しやすくなる点を押さえておきましょう。

ハイオクとレギュラーを入れ間違えるとどうなる?

ロードサービスに電話する女性

ハイオクとレギュラーはどちらもガソリンですが、指定と異なる燃料を入れた場合の影響は同じではありません。特にハイオク指定車へレギュラーを入れた場合は、車種によって対応や影響が異なるため注意が必要です。

ハイオク車にレギュラーを入れた場合

ハイオク指定車にレギュラーを入れると、オクタン価が不足し、本来の燃費性能や加速性能を十分に発揮できない場合があります。近年の車には、ノッキングを検知した際にエンジン制御を調整するものもあり、一度レギュラーを入れただけで直ちに故障するとは限りません。

ただし、「ハイオク専用」とされている車は、レギュラーの使用がエンジンの故障や車両火災につながるおそれもあります。メーカーや車種によって条件が異なるので、取扱説明書に記載された指定燃料を確認しましょう。

レギュラー車にハイオクを入れた場合

レギュラー指定車にハイオクを入れても、一般的には大きなデメリットは生じにくいとされています。ハイオクはレギュラーよりオクタン価が高く、燃料として必要なオクタン価を下回るわけではないためです。

ただし、ハイオクを入れたからといって、加速性能や燃費が必ず良くなるわけではありません。価格もレギュラーより高い傾向にあるので、メーカーの指定燃料を使いましょう。

ハイオクとレギュラーが混ざった場合

ハイオクとレギュラーは、混ざっただけで危険な化学反応を起こすものではありません。タンク内に燃料が残っている状態で異なる種類を継ぎ足すと、2種類のガソリンが混ざった状態になります。

ただし、ハイオクとレギュラーが混ざると、ハイオクだけを使用した場合より全体のオクタン価が低くなります。ハイオク指定車では、本来必要な性能を十分に満たせなくなる可能性があるため、意図的に混ぜて使うのは避けましょう。

自分の車がハイオク指定かレギュラー指定か確認する方法

ハイオク車の給油口

ハイオクとレギュラーの入れ間違いを防ぐには、自分の車に指定されている燃料を把握しておくことが大切です。車種名や見た目だけで判断せず、給油口や取扱説明書などで確認しましょう。

給油口のふたやキャップの表示をチェックする

指定燃料を手軽に確認する方法の一つは、給油口のふたの裏や給油キャップ付近の表示です。「レギュラー」「無鉛ガソリン」などと記載されていればレギュラー、「ハイオク」「無鉛ハイオク」「無鉛プレミアムガソリン」などの表示があれば、ハイオク指定であることが分かります。

取扱説明書やメーカー公式サイトをチェックする

給油口で判断できない場合や、ステッカーが劣化して読みにくくなっていたりする場合は、取扱説明書をチェックしてみましょう。取扱説明書の他に、メーカー公式サイトの車種情報やカタログなどでも確認できます。

同じ車種でも、グレードや搭載エンジンによって指定燃料が異なることがあるため、自分の車の仕様まで確かめるのがポイントです。

ガソリンを取り扱うときの注意点

ガソリンスタンドの静電気除去シート

ハイオクとレギュラーはいずれも引火しやすいガソリンです。給油や保管、運搬の方法を誤ると火災や事故につながるおそれがあるため、基本的な注意点を守って取り扱いましょう。

給油中はエンジンを停止し火気を近づけない

ガソリンは低い温度でも気化しやすく、発生した蒸気は静電気や火花などでも引火するおそれがあります。 給油するときは必ずエンジンを停止し、窓やドアを閉めましょう。

また、ガソリンスタンド内ではたばこやライターなどの火気は厳禁です。ガソリンの蒸気は空気より重く、低い場所にたまりやすいので、火元が離れていても引火するリスクがあります。

セルフスタンドでは静電気を除去してから給油する

セルフスタンドでは、給油を始める前に給油機に設置されている静電気除去シートへ触れ、体にたまった静電気を取り除きましょう。ガソリンの蒸気は、静電気による小さな火花でも引火する可能性があります。

給油ノズルは奥まで確実に差し込み、給油中はその場を離れないようにします。満タンになって自動的に給油が止まった後、さらに継ぎ足すとガソリンが溢れるおそれがあるため、継ぎ足し給油も避けましょう。

ガソリンを保管・運搬するときは適合した容器を使う

ガソリンをやむを得ず保管・運搬する場合は、消防法令に適合したガソリン携行缶など、ガソリン用の容器を使用します。灯油用のポリタンクにはガソリンを入れられません。保管は必要最低限の量で、直射日光が当たる場所や高温になる場所を避けるようにしましょう。

また消防法は、セルフスタンドで利用者自身がガソリンを携行缶などの容器へ入れることを禁止しています。容器で購入したい場合は従業員に申し出る必要がありますが、安全上の理由などから販売していない店舗もあります。

ハイオクとレギュラーの違いを知り、車に合った燃料を選ぼう

レギュラーガソリンを給油する様子

ハイオクはノッキングが起こりにくいよう調整されています。ただし、ハイオクの方が高価だからといって、どの車でも燃費や走行性能が良くなるわけではありません。車は指定された燃料で適切に性能を発揮できるよう設計されています。給油口や取扱説明書などで指定燃料を確認し、ハイオク車にはハイオク、レギュラー車にはレギュラーを使用しましょう。

また、ガソリンは日ごろから満タンを心がけるのがおすすめ。燃料が常にある状態を維持しておくと、災害時に安心して過ごしやすくなります。

#ガソリン

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