
【保存版】台風対策グッズ一覧|日常で備えるべき防災アイテムや対策を解説
台風は、停電・断水・浸水といったライフラインの停止や生活の混乱をもたらす自然災害です。被害に備えるには、「台風対策グッズ」を事前にそろえておくことが欠かせません。被害が出てからでは間に合わないからこそ、日常的な備えが安心を生みます。この記事では、なぜ台風対策グッズが必要なのか、その理由と具体的な準備リストを紹介します。
「台風対策グッズ」が必要な理由

台風は停電や断水、浸水などの深刻な被害をもたらします。被害が出てからでは対処が遅れてしまうため、事前の備えが何より重要です。まずは、台風対策グッズをなぜ用意しておくべきなのか、その理由を解説します。
水害・停電・断水が起きる可能性があるため
台風による強風や豪雨は、停電・断水・浸水といった被害を引き起こしやすく、ライフラインが止まると情報収集や生活の維持が困難になります。その結果、体調や安全の管理にも大きな影響が及ぶ可能性があります。
2019年の台風15号では、関東で長期停電が発生し、冷房や冷蔵が使えず多くの人に影響を与えました。こうしたリスクを想定し、必要なグッズを事前にそろえておくことが大切です。
数日買い物に行けない可能性があるため
台風の接近中や通過後は、暴風雨で外出が難しくなるだけでなく、店舗自体が休業する場合もあります。さらに物流の停止や品薄により、食料品や日用品が手に入らない事態も十分に起こり得ます。
実際、災害時にはスーパーやコンビニから飲料水や保存食が一気になくなったという事例も少なくありません。こうした状況を想定し、自宅に備蓄品を確保しておくと安心です。
日常的にそろえておく台風対策グッズ

以下に、台風や豪雨に備えて日常的にそろえておきたい基本グッズをリストアップしました。
<日常的に備えておくべき台風対策グッズ>
▢非常食(レトルトご飯、缶詰、クラッカー、ビスケットなど)
▢飲料水(1人1日3Lを目安に、最低3日分×人数分)
▢トイレットペーパー・ティッシュ
▢簡易トイレ(凝固剤タイプや袋タイプなど)
▢カセットコンロ&ボンベ(1人1週間で6本程度が目安)
▢懐中電灯・電池・ロウソク・マッチ
▢モバイルバッテリー(充電は常に満タンに)
▢救急セット・常備薬
▢衣類・下着・タオル
▢ウェットティッシュ・歯磨きシートなど衛生用品
これらは一度そろえたら終わりではなく、賞味期限や消耗品の使用状況を定期的にチェックし、入れ替えや補充を忘れないことが大切です。
非常用持ち出しバッグに入れる台風対策グッズ

台風の接近前や避難指示が出た際、すぐに行動に移せるよう「非常用持ち出しバッグ」はあらかじめ用意しておきましょう。以下は台風災害に備えて、バッグに入れておくと安心なアイテム例です。
<非常用持ち出しバッグの中身リスト>
▢防災ずきんまたはヘルメット
▢レインウェア・折りたたみ傘
▢現金(小銭含む)・身分証明書のコピー
▢常備薬・持病の薬・お薬手帳の写し
▢歯ブラシ・歯磨きシート・ウェットティッシュ
▢ゴミ袋(ポンチョ代用・汚物処理にも使える)
▢防寒着・タオル・ブランケット
▢生理用品・マスク・消毒液
▢赤ちゃん用グッズ(ミルク、哺乳瓶、紙おむつ、おしりふきなど)
▢ホイッスル・小型ライト・地図・筆記用具
▢非常食・飲料水(500ml×2本程度)
バッグの重さは大人で10kg以内、子どもや高齢者なら5kg以内を目安に、中身を厳選して定期的に見直すことが重要です。
直前に備えるべき台風対策グッズ
台風接近のニュースを見たら、できるだけ早く対策グッズの準備と点検を行うことが大切です。直前には「家を守る備え」と「停電・断水への備え」に分けて行動すると効率的に進められます。必要な物資は早めに買いそろえ、あわせて使い方も確認しておくと安心です。
家まわりの安全を守るグッズ

暴風や豪雨に備え、自宅の被害を最小限に抑えるためのグッズを用意しておきましょう。飛散防止や浸水対策を重点に、玄関・窓・ベランダまわりを中心に備えるのがおすすめです。
<家まわりの安全対策グッズ>
▢養生テープ(窓ガラスの補強・飛散防止)
▢ガラス飛散防止フィルム(割れた際の被害軽減)
▢防水テープ(サッシの隙間や浸水防止)
▢防水シート・ブルーシート(ベランダ・家具の保護)
▢吸水シート(浸水時の床面保護・拭き取り)
▢水のう袋・土のう袋(玄関や窓の浸水ブロック)
▢物干し竿固定具・植木鉢の固定ベルト(飛来物対策)
停電や断水時に役立つグッズ

停電や断水に備えることで、ライフラインが止まった際も安心して過ごせます。情報収集、調理、給水など、生活の基本を維持できるような装備が必要です。
<停電・断水対策グッズ>
▢ウォータータンク(飲料水や生活用水の確保)
▢モバイル電源・ポータブル電源(家電やスマホの電源供給)
▢モバイルバッテリー(スマホ・LEDライトの充電)
▢LEDライト・懐中電灯(夜間の明かり確保)
▢カセットコンロ・ボンベ(調理や湯沸かしに)
▢充電済み乾電池・替えの電池(電池式機器に備えて)
▢電池不要の手回し式ラジオ・ライト(情報収集と照明を兼ねる)
日常の中でできる台風対策とは?

台風は毎年のように発生し、いつどこで被害が起きても不思議ではありません。だからこそ、日頃からの備えや意識づけが、いざという時の行動の質を大きく左右します。家族や住まいの状況に合わせて、今できる対策から始めていきましょう。
ハザードマップと避難経路の確認
自宅や職場周辺のリスクを把握するには、まずハザードマップを確認することが基本です。自分の住む地域が浸水や土砂災害の危険区域かどうかを知っておくことで、早めの避難判断につながります。さらに、最寄りの避難所や安全な避難経路を家族で一緒に確認しておけば、いざという時も安心です。
家族間での情報共有
台風の接近時に慌てず行動するためには、事前の情報共有が欠かせません。連絡手段や集合場所、緊急時の役割分担などをあらかじめ決めておくことで、混乱を防ぐことができます。家族全員が同じ情報を共有しておけば、たとえバラバラの場所にいてもスムーズに連携が可能です。
台風が近づいたときにやるべきこと

台風接近のニュースが報じられたら、家の内外での備えを一気に整えることが求められます。安全を守るためには、外からの飛来物対策と屋内での被害軽減策の両方を行うことが重要です。
外まわりの安全を確認・強化する
台風では、強風で物が飛ばされたり、大雨で排水が追いつかなくなる可能性があります。植木鉢や物干し竿など飛ばされやすい物は屋内に移動し、庭木やフェンスはしっかり固定しておきましょう。さらに、排水溝や側溝の詰まりを掃除して雨水の流れを確保することも大切です。雨戸やシャッターがある場合は、早めに閉めて飛来物対策を行いましょう。
屋内での備えも抜かりなく
窓ガラスが割れてしまうと、家の中が危険な空間となります。カーテンを閉めておくだけでも、ガラスの飛散をある程度防ぐ効果がありますが、さらにガラス面に飛散防止フィルムを貼ると被害を最小限に抑えられます。懐中電灯やラジオなどは、手の届く場所に置いておくと、停電時にすぐ使えるでしょう。
ガソリン満タン+灯油プラス1缶で備える
災害時にはガソリンスタンドが営業停止になることもあるため、車のガソリンは常に満タンを心がけておきましょう。停電や寒さ対策として灯油ストーブを使用している家庭では、灯油を1缶多めに備蓄しておくと安心です。
なお、灯油は屋外での保管は避け、日陰で風通しの良い屋内に専用容器で保管することが原則です。燃料の確保は、移動手段や暖を取る手段を維持するうえで非常に重要です。
▼こちらもご参考ください。
灯油の正しい保管方法|処分の仕方や劣化した灯油の見分け方も解説
台風対策グッズで事前の備えを万全に

台風による被害を最小限に抑えるためには、日頃からの備えが何より重要です。停電や断水、避難に備えた道具をそろえ、必要なときにすぐ使える状態にしておくことが大切です。家族の人数や年齢、住環境に合わせて、無理のない範囲で備蓄や点検を日常に組み込みましょう。
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