島根県出雲市豪雨(2024年7月)
停滞する梅雨前線の影響で大雨となった7月9日、出雲市日御碕地区で集落に通じる県道の一部が崩落し、地区への輸送路が寸断されたことで、235世帯が孤立した。地域住民から燃料の枯渇を不安視する声があがり、県危機管理課、出雲市が島根県石油商業組合に相談。島根県、出雲市、地元消防、石油組合が協力して週1回、朝の2時間程度の時間で孤立地域にガソリンを運ぶこととした。1回目の燃料配送は25日に実施。石油組合ガソリンスタンド(SS)で携行缶に詰めたガソリン(写真①)を、市の職員や被災地区の住民が崩落現場付近に開通させた迂回路まで軽トラックで、続く迂回路を徒歩で運び(写真②、③)、さらに被災地側の軽トラックに積み替えて給油場所まで運んだ。給油はSS関係者が行い(写真④、⑤)、事前に予約した孤立地区の住民が所有する車(写真⑥)に給油した。臨時の燃料配送は合計3回目行われ、その後、車の通行が可能となったことで終了した。