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台風に備えるものリスト|もしもの時のために事前にできる対策を紹介

台風に備えるものを事前に準備しておくと、災害の被害を最小限に抑えながら命と暮らしを守れます。必要なものをリスト化し、家の内外をチェックしておくのに加え、常日頃からハザードマップや防災情報を確認することも大切です。本記事では、台風に備えるものリストや家でできる対策など、台風への備えで大切なことを紹介します。

台風の備えが必要な理由

台風情報の中継を見る女性

台風は進路や規模が予想できますが、急変することもあります。想定外の暴風雨や豪雨が突如襲いかかると想像以上の被害が発生するため、予測だけでは安心できません。強風で電柱が倒壊して停電が数日続くケースや、河川の氾濫によって避難が必要になる事態も想定されます。さらに、台風接近時には外出や屋外作業が困難となるため、動けなくなる影響も深刻です。

そのため、安全を確保するには台風が来る前から防災アイテムの準備と家まわりの点検を済ませておくことが不可欠です。

台風に備えるものリスト

防災グッズを準備する女性

台風によるライフラインの停止や外出困難になる事態に備えて、事前に必要な物資を揃えておくと安心できるでしょう。もしもの時のために備えておきたいアイテムを紹介するので、台風接近前の買い物の参考にしてみてください。

1. 水・非常食

台風の影響でライフラインや物流が停止すると、数日間にわたって買い物や調理が困難になります。そういった事態に備えて、家族全員分の水や食べ物を備蓄しておきましょう。

<備えの例>

飲料水(1人1日3リットルが目安)

レトルト食品

缶詰

野菜ジュース

板チョコ など

保存性の高いものを「家族の人数×3日~1週間分」備えておくのがポイント。乳児や高齢者がいる場合はミルクや介護食など、それぞれに適した食料も必要です。日常的に使いながら非常時にも対応できるローリングストックで日頃から備えるのがおすすめです。

▼こちらもご参照ください。

スーパーで揃えるおすすめ非常食7選!備蓄量の目安や選び方のポイントを紹介

2. 生活用品

停電や断水時でも日常生活を維持するために、照明や調理器具なども備えておきましょう。

<備えの例>

カセットコンロ

カセットボンベ

ランタン・懐中電灯

モバイルバッテリー

携帯ラジオ

電池

普段使う日用品を多めにストックしておくことに加え、ライフラインが停止した際でも使える照明や調理器具を備えておくと、台風時にも落ち着いて対応できます。

3. 衛生・救急用品

停電・断水でトイレや入浴ができなくなる場合、衛生用品がないと健康リスクが高まります。また、軽症のけがや持病などに備えた救急用品も必須です。

<備えの例>

トイレットペーパー

ティッシュペーパー

ウエットティッシュ

生理用品

簡易トイレ

口内洗浄液

包帯

絆創膏

救急箱

常備薬(1週間分が目安)

乳幼児がいる場合はオムツ・おしりふき、高齢者がいる場合は処方薬など、家族構成に合わせて準備を追加してください。

▼こちらもご参照ください。

防災備蓄とは?賢い選び方と効率的な管理で家族の安全を守ろう

4. 非常用持ち出し袋

台風に限らず災害で避難が必要な時に備えて、非常用持ち出し袋は日頃から準備しておきましょう。急な避難時に必要な物資をすぐに持ち出せるようにしておくと、混乱を防げます。

<非常用持ち出し袋の中身の例>

飲料水(1人500ml×2本程度)

軽食(ビスケット、チョコ、栄養補助食品など)

救急用品(ばんそうこう、包帯、消毒液、常備薬など)

マスク

ウェットティッシュ

生理用品

歯ブラシ

歯磨き粉

タオル

防寒用アルミシート

携帯トイレ

懐中電灯

携帯ラジオ

モバイルバッテリー

ヘルメット

軍手

雨具

下着・衣類(1セット)

耳栓・アイマスク

現金(小銭を中心に2万円程度が目安)

預金通帳・印鑑

健康保険証のコピー

お薬手帳

筆記用具

<家族構成に応じて追加すべきもの>

乳幼児がいる場合:紙おむつ、ミルク、哺乳びん、離乳食

高齢者がいる場合:やわらかい食事、常備薬、お薬手帳

非常用持ち出し袋の中身は、背負って動ける重さに留めるのがポイントです。すぐに使える状態で置いておき、中身は定期的に見直しましょう。

▼こちらもご参照ください。

防災バッグの中身リスト|最低限必要なものや準備・管理のポイントを解説 

台風接近に備えて家でできる対策

台風に備えて窓にテープを貼る女性

台風対策は接近してからでは間に合わないことも。飛ばされやすいものの片付けや建物の点検といった家でできる対策は事前に済ませておきましょう。

倒れる・飛ばされる危険のあるものの対策をする

屋外の植木鉢・物干し竿・園芸用品などは、強風で飛ばされたり転倒したりするリスクがあります。ベランダの荷物は屋内に移動し、庭木は剪定して風の通りを良くしてから支柱で固定しておくと安全です。

屋根・窓・雨戸を点検する

強風や飛来物によって起こる典型的な被害例として、屋根の破損や窓ガラスの飛散などが挙げられます。屋根はアンテナは双眼鏡などズレや錆を確認し、窓ガラスには養生テープや飛散防止フィルムを貼っておくと室内への被害を最小限に抑えられます。雨戸やシャッターの動作に問題がないかも忘れずに確認しておきましょう。

雨どいや側溝を掃除しておく

雨どいや側溝に落ち葉やゴミが溜まっていると、雨水が上手く流れずに溢れ出し、室内への浸水や建物の腐食を引き起こす可能性があります。特にベランダや軒下は注意が必要。詰まりを放置していると、水の噴き出しや周囲の水没といった被害が出るかもしれません。台風前はもちろん、普段から雨どいや側溝の点検・掃除を心がけると被害を未然に防げます。

・土のうで浸水対策をする

玄関や通気口の浸水を防ぐには、台風前に土のうを設置するのが効果的。玄関前などに、隙間なく互い違いに2段以上積み、風や水圧に備えましょう。低地や川沿いの住まいでは特に重要な対策です。土のうは自治体が無償配布している場合もあるので、事前に確認しておくのがおすすめです。

断水や停電に備えて生活用水や充電を確保する

断水・停電への対策として生活用水と電力を確保しておくことも大切です。浴槽に水を張ってトイレや掃除用の生活用水を確保し、飲料水はポリ容器に入れて直射日光を避けて保管します。スマートフォンやモバイルバッテリーは満充電しておき、懐中電灯と予備の乾電池も準備しましょう。

・車庫や燃料を確認しておく

強風や冠水が起こると、車が被害を受けやすくなります。加えて、物流が停止するとガソリンの供給が途絶える可能性もあります。車庫やシャッターの点検をし、近くに飛ばされそうなものがあれば撤去しておきましょう。車にはカバーや毛布を被せて保護しておきます。浸水のおそれがある場合は、高台や立体駐車場などの安全な場所に車を移動させておくと安心です。

また、災害時の避難や生活の備えとして、ガソリンを満タンにしておくことも重要です。

台風接近時に慌てないために日頃から備えておくべきこと

地図を見ながら話し合う男女

台風が迫ってから慌てるのではなく、日常の中で少しずつ備えておくことが安全につながります。避難所や避難経路の確認、ハザードマップの活用、防災情報の把握を日頃から習慣化しましょう。

避難所と連絡手段を確認する

避難所や経路を把握していないと災害時に落ち着いた行動ができず、命の危険が高まります。最寄りの避難所や避難ルートを確認するのに加えて、家族間で連絡手段について話し合っておくと良いでしょう。また、電話がつながらない事態に備えて、災害用伝言ダイヤルの使い方も共有しておくことも大切です。いざという時に混乱しないように、平時から避難に関する準備と家族の話し合いを習慣化してみてください。

・ハザードマップを確認する

災害時に備えて、住んでいる地域のリスクをハザードマップで確認しておきましょう。自宅が浸水や土砂災害の危険区域であるか把握しておくと、避難の判断や準備が早く行えます。ハザードマップは自治体のホームページや窓口で入手できます。災害時はアクセス集中で地図が見られない可能性もあるため、事前に印刷しておくのがおすすめです。

最新の防災情報を確認する

台風接近時に適切な行動を取るためにも、日頃から最新の防災情報を確認しておくことも大事です。警報や注意報などの防災気象情報を把握していると、リスクに応じてすばやく行動しやすくなります。気象庁が発表する「警報」「注意報」「土砂災害警戒情報」や、危険度を地図で色分け表示する「キキクル」を活用するのがおすすめ。自治体の避難情報もチェックし、テレビやラジオ、スマートフォンで最新情報を確認する習慣をつけましょう。

災害に備えて「ガソリン満タン&灯油プラス1缶」にも取り組もう

ガソリンを給油する様子

台風やその他の災害に備えて、ガソリンは満タンにしておき、灯油は1缶多めに備蓄しておくのがおすすめ。地震や台風、大雪などの自然災害時は燃料の供給が途絶えたり、ガソリンスタンドに長蛇の列ができたりするケースがあります。日頃から備えておくと、いざという時にも安心できるでしょう。

ガソリンを満タンにしておくと、非常時の移動手段や冷暖房の確保、ラジオやスマホでの情報収集に役立ちます。燃料の備蓄は災害時の行動の幅と心の余裕を生むので、「満タン&プラス1缶」を日常習慣に加えてみてください。

台風接近に備えて事前にできる対策を

台風に備えた食料備蓄

台風は生活を脅かす危険のある災害の一つです。水や食料の備蓄、家の点検、避難準備など、事前の対策が自分と家族の命を守ります。必要な物をリストアップしておき、日頃から少しずつ備えることが、非常時の落ち着いた対応につながります。また、燃料の備蓄も忘れずに行うと、より安心できます。ここで紹介した内容を参考に、台風接近に備えた対策を事前に行いましょう。

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