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キャリーケースに慣れさせる飼い主

猫のための防災グッズ完全ガイド│災害時に備える必須アイテムとその重要性

猫用の防災グッズは、災害時に飼い猫を守るために重要です。キャリーケースやフード、水、トイレ用品などを準備することで、避難先でも猫が安心して過ごせる環境を整えられます。本記事では、各グッズの必要性と災害時に役立つ理由を具体的に解説し、燃料備蓄の重要性についても触れています。

猫の防災グッズ準備のポイント

ケージに入った猫

災害時に飼い猫の安全と健康を守るため、猫用の防災グッズを用意しましょう。

災害発生時でも猫が安心して過ごせるようなグッズを準備する

普段とは異なる環境は、猫にとって大きなストレスになります。キャリーケース、フード、水、猫用トイレなどの必需品を用意しておけば、災害発生時でも快適に過ごせ、健康管理もしやすくなります。十分な備えがあれば、飼い主も余裕を持って行動できて安心です。

車中避難、避難所での生活を想定して準備する

自治体の指導によっては自宅避難が推奨される場合もありますが、車中避難や避難所での生活を余儀なくされることもあるため、どんな状況でも対応できるようにすることが大切です。

避難所では、人と動物が別のスペースで生活することが一般的で、ほとんどの時間をキャリーケースやケージ内で過ごすことが想定されます。一時的な避難には、プライバシーが確保しやすい車中避難も選択肢のひとつです。

猫の防災グッズ【必需品】

リードをつけた猫

実際には自宅避難や車中避難を選ぶケースが多いと思われますが、猫と同行避難することを想定し、防災グッズの必需品を紹介します。

自宅避難を選ぶとしても、災害時はペット用の物資が不足することも想定し、フードや飲み水、療法食や薬といった必需品の備蓄も意識しましょう。これらの必需品は、普段から取り出しやすい場所に置いておきます。

□ フード

□ 飲み水 

□ 療法食、薬

□ 食器

□ キャリーバッグ・ケージ

□ リード

フード

猫のフードは最低でも5日分、できれば7日分以上のストックが必要です。東日本大震災ではペット用車両が緊急車両として認められず、ガソリン不足も加わってペット用の救援物資がすぐに届かなかったことがありました。

日常的に食べているフードを多めに備蓄し、使った分だけを買い足していく「ローリングストック法」を取り入れれば、普段の買い物の延長で対策できます。1kg以下の小分けパックなら、防災リュックに入れて持ち出す際にも便利です。

飲み水

猫用の飲み水は、人間用の水と同じでかまいません。ただしミネラルウォーターを与える際は、硬水ではないことを確認してください。硬水は尿路結石のリスクがあり、猫には適しません。ウエットフードや水分の多いおやつも、水分補給の補助として活用できます。

療法食、薬

特別な療法食を必要とする猫や、日常的に薬を服用している猫の場合、災害時に備えて少し多めにストックしておくことが大切です。療法食や薬は通常のフード以上に入手困難になるため、予備を確保しておきましょう。

食器

100円ショップでも販売されている折りたたみ式のシリコン製食器は、軽量で持ち運びがしやすく便利です。キャリーバッグに常備しておけば、災害時にもすぐ対応できます。

また断水時には食器を洗う水を確保できない可能性があります。そんな時は食器に食品用ラップをかけて使うという方法も。ぜひラップも常備しておきましょう。

キャリーバッグ・ポータブルケージ

避難時にはキャリーバッグが必須です。可能であれば猫の頭数分のキャリーバッグを準備し、避難所や車中避難での生活に備えましょう。またキャリーバッグよりもスペースが広いケージがあると、避難所での生活を快適に過ごす助けになります。折りたたみできるソフトタイプのポータブルケージを準備しておくと安心です。

リード

普段はハーネスを着用しない猫も、避難生活の備えとしてハーネスとリードを準備しておきましょう。胸部分を覆うベストタイプのハーネスなら、しっかりと体をホールドできます。日常的に慣れさせておけば、避難所でもスムーズに対応できるでしょう。

布テープ

ケージの補修や、段ボールで簡易トイレを作成する際にも活用できます。道具がなくても裂きやすく、養生テープに比べて強度を出せるのでおすすめです。他には猫の食器の裏に布テープを貼り、こぼれるのを防いだりと幅広い用途に使えます。

猫の防災グッズ【あると便利】

お気に入りのおもちゃと猫

以下のアイテムは必須ではありませんが、あると便利なものとして紹介します。一次避難後に自宅に必要なものを取りに帰った時を想定し、屋外の倉庫や玄関近くなど取り出しやすい場所に保管しておくと良いでしょう。

□ ペットシーツ

□ 簡易トイレ・トイレ用品

□ お気に入りのおもちゃ

ペットシーツ

キャリーバッグの中に敷いて使用します。長時間猫をキャリーバッグの外に出せないときにも、これがあると安心です。

簡易トイレ・トイレ用品

折りたたみ可能な簡易トイレ、使い慣れた猫砂、処理用袋をまとめて保管しておきます。もし簡易トイレが用意できない場合には、段ボールと布テープで即席トイレを作成することも可能です。

お気に入りのおもちゃ

慣れない避難生活でのストレスを和らげるために、猫が愛用しているおもちゃを用意しておきましょう

ブラシ

長毛種の猫は、特に毎日のブラッシングが重要です。優先順位は低いですが、避難生活が長引く場合に備え、ブラシも取り出しやすい場所に置いておくと良いでしょう。

猫のためにも燃料備蓄を

車中避難をする猫と飼い主

愛猫と共に快適に避難生活を送るためには、燃料備蓄も必要です。災害時にはガソリンや灯油が入手しにくくなる場合があります。日頃から車の燃料を満タンにし、灯油を1缶余分に保管しておくことを習慣にしましょう。十分に燃料があれば、車中避難の際もエアコンが使え、猫も快適に過ごせます。

猫の飼い主が知っておくべき防災対策

病院でマイクロチップを装着する猫

災害から猫を守るためには、防災グッズの準備以外にも飼い主が対策しておくべきことがあります。いざという時に猫が怖がらないようにキャリーバッグやケージ、リードに慣れさせ、家族間や猫仲間と災害時の情報共有、協力体制を考えておくことが大切です。

キャリーバッグやケージに慣れさせる

避難所ではキャリーバッグやケージに猫を入れる必要があるため、日常から慣れさせておくことで猫のストレスを軽減できます。ハーネスやリードに慣れさせることも大切です。

家族以外の人と会う機会を作る

毎日散歩をする犬と違い、室内飼いの猫の場合は家族としか接していないことも多いでしょう。しかし避難所では多くの人や動物と生活を共にします。普段から家族以外の人とも会わせるなどして耐性をつけておくと、避難生活の助けとなります。

迷子対策をする

首輪に飼い主の情報を書いた迷子札をつけ、できればマイクロチップを装着しておくことで迷子対策ができます。過去の災害でも多くの猫が行方不明になっているため、二重三重の対策が大切です。

家族で情報共有をする

避難ルートや避難所の情報、近隣の猫仲間と連携して協力体制を考えておくことも、大切な防災行動です。避難所がペットを受け入れているかどうかも、事前に確認しておきましょう。

健康管理をする

ワクチン接種や寄生虫対策、不妊去勢措置など、避難生活に備えた健康管理も大切です。猫の健康情報やかかりつけ動物病院の連絡先を記載したメモを準備しておくと役立ちます。

猫の防災グッズを準備して対策しよう

猫をキャリーケースに入れて避難する飼い主

猫の防災グッズは、災害時に飼い猫の安全と健康を守るために不可欠です。キャリーケースやフード、水、トイレ用品などの必需品、あると便利なものを事前に準備することで、猫にとっても飼い主にとっても、安心できる環境を整えやすくなります。ぜひこの機会に準備を進めましょう。


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