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灯油のタンクと灯油ポンプ

灯油ポンプの使い方は意外と簡単!安全に手間なく給油するポイントを解説

寒い季節に欠かせない石油ストーブやファンヒーター。給油に使う灯油ポンプは一見難しそうに見えますが、正しく使えば簡単に給油できます。ここでは手動式ポンプと電動式ポンプの特徴や給油手順、ホースが吸い上げない時の対処法などを紹介します。何回もポンプをシュポシュポ押さなくても簡単に安全に給油できるコツを押さえましょう。

灯油ポンプは種類によって使い方が変わる

灯油ポンプは大きく分けて手動式と電動式の2種類があります。それぞれの特徴や給油方法などを紹介します。

手動式灯油ポンプの使い方

手動式の灯油ポンプ

手動タイプは電力が不要で、災害時にも使いやすいのが特徴です。家庭用でよく使われるタイプには、サイフォン式と加圧式があります。

・サイフォン式

上部のポンプを押すことで給油できます。赤いポンプの商品が一般的で、ホームセンターや100均などで購入可能です。

・加圧式

上部のポンプを数回押して圧力をかけ、ノズル先端のトリガーを握ると給油される仕組みです。吸引力が強く、家庭用でも使いやすいのが特徴です。

他にも吸引力に優れた手回し式がありますが、家庭用としてはあまり一般的ではありません。

電動式灯油ポンプの使い方

電動式の灯油ポンプ

電動式の給油ポンプには、AC電源やバッテリーから給電して使うタイプと、電池式のタイプがあります。給電タイプは吸引力が強く、スムーズに給油できるのが特徴です。一方、電池式は電源がない場所でも使えるというメリットがあります。電池式の場合は使用する電池の種類や本数が製品によって異なるので、使用時は注意しましょう。

また多くの電動式給油ポンプには、タンクが満タンになると自動で給油を止める自動停止機能が付いていて、給油時の手間やこぼれを防ぐことができます。

灯油ポンプの使い方(手動式・電動式)

ストーブの給油口に灯油ポンプを差し込む人

電動の灯油ポンプはスイッチを押すだけで給油できますが、手動式の灯油ポンプはコツが分からないとうまく吸い上げられないことがあります。次に、安全に給油できる手順を説明します。

【共通】用意するもの

・灯油ポンプ

・灯油が入ったタンク

・灯油を入れるストーブやタンク

・ペーパータオルや新聞紙

液だれすることがあるので、しっかり対策をしてから給油しましょう。

【手動式灯油ポンプ】給油の手順

手動ポンプの給油は簡単なようで、やってみると意外と手順を忘れることも。次の手順でスムーズに給油しましょう。

(1)ポンプの準備

灯油ポンプのまっすぐなほうのホースを灯油タンクに、蛇腹になったホースをストーブや給油タンクに入れます。給油を始める前に、赤いポンプ部分のつまみがしっかり閉まっているか確認します。

(2)給油

赤いポンプを数回押して、ホース内の空気を押し出します。灯油が出るまで数回繰り返してください。ポンプ内の空気が出ると給油が始まります。給油を止めたい時は、赤いポンプ部分のつまみを開くことでポンプ内に空気が入り、給油が止まる仕組みです。

(3)使い終わった後

蛇腹のホース内にある灯油を最後まで出し切ります。ポンプとホースを清掃し、火気のない場所に保管してください。

【電動式灯油ポンプ】給油の手順

電動式は手動式に比べると給油が簡単です。ただしスイッチの誤作動や電池の管理など、注意点はあります。使用前に電池やスイッチ、ホースを一通りチェックするように習慣づけましょう。

(1)ポンプの準備

必ずスイッチを「OFF」にして、吸入パイプを灯油タンクに入れます。スイッチが「ON」の状態だと誤作動防止機能が働き、吸い上げができません。

(2)給油

スイッチを「ON」にして、給油をします。

(3)使い終わった後

スイッチを「OFF」にしてからホースを抜きます。スイッチが入ったままだと電池が消耗したり、誤作動した際に灯油が溢れ出たりと事故の原因になりかねません。

【共通】給油が終わった後にやること

ポンプをプラスチック製タンクから外す前に、ホース内の灯油をストーブなどに残さず注ぎ切りましょう。ペーパータオルや乾いた布などでホースに付いた灯油を拭き、必ず灯油タンクからポンプを抜いて保管します。

灯油ポンプが吸い上げない原因と対策

灯油を給油している様子

灯油ポンプを使ってみたけれどうまく給油できない、いつも家族がやるようにスムーズにいかないという時は、次のいずれかの原因が考えられます。対策もあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

原因①灯油タンクの位置が低い

給油するタンクやストーブよりも灯油タンクが低い位置にあると、うまく灯油を吸い上げることができません。灯油タンクの液面を高い位置にすることで、ポンプを使った液体の移動をスムーズにする「サイフォンの原理」がはたらき、自然と灯油が吸い上がります。

【対策】

灯油タンクを台に乗せて、給油タンクの位置より高くします。給油タンクの位置が高いと、ポンプをずっと押し戻し続けなくてはいけません。なお、圧力をかけて給油する加圧式の手動ポンプなら、高低差を作らなくてもスムーズに給油できます。

原因②ホースや蛇腹ポンプ内に空気が残っている

空気のせいで吸い上げ圧がかからない可能性も考えられます。

【対策】

ホース先端を灯油に差し込み、蛇腹ポンプを数回押し戻して空気を出し切りましょう。ホース内に灯油が上がって来たら、通常の操作に切り替えます。

原因③ホースに問題がある

ホースが折れ曲がっていたり、内部にゴミや灯油カスが詰まったりしているのも、うまく給油できない原因です。

【対策】

ホースをまっすぐにして折れを直し、ゴミを取り除いてから使用します。ホースにヒビが入っているなどの劣化が見られる場合は、灯油が漏れる危険があるので使用を中止してください。

灯油ポンプの注意点

2本の乾電池

灯油は引火性が高く、取り扱いを間違えると火災や事故につながることもあります。灯油ポンプを使う際は、安全確認をしましょう。あわせて、灯油ポンプを保管する際の注意点も紹介します。

使用上の注意点

ポンプに自動停止機能が付いていても過信してはいけません。給油中は目を離さないことが大切です。電動タイプは使用前に電池残量をチェックし、灯油タンクにポンプをセットするまではスイッチがONにならないよう注意してください。ストーブの点火中は給油しない

・火気および可燃物を近づけない

・水濡れの危険がある場所や雨天時の屋外使用は避ける

・灯油タンクに吸入ポンプを付けたまま放置しない

その他、製品の使用説明書を確認して安全に使おう

保管上の注意点

灯油ポンプは、次の場所を避けて保管します。

<灯油ポンプを保管してはいけない場所> 

 ・火気のある場所

 ・雨や水に濡れるおそれがある場所

 ・直射日光が当たる場所

 ・幼児やペットの手が届く場所

電池式の灯油ポンプは、シーズンが終わったら忘れずに電池を取り出してください。電池を入れたまま放置すると、液漏れなどの原因になってポンプが故障するおそれがあります。

灯油ポンプと一緒に使うと便利な100均グッズ

白いウェットシート

灯油ポンプを正しく使えていても、ポンプを取り外す時などに灯油がこぼれてしまうことがあります。そんな時は、100均で販売されている便利なグッズを使うのがおすすめです。

給油口に付ける吸収シート

タンクの給油口に付けることで、液だれを防ぐシートです。ポンプを外す時に灯油がこぼれやすい場合におすすめです。このシートを使えば、灯油の汚れやニオイを防ぐことができます。

灯油用ウェットシート

垂れてしまった灯油を拭き取るシートです。普通のウェットシートに比べて、油分を効率良く拭き取ることができ、灯油特有のニオイも残しません。灯油だけではなく、ライターオイルやランタンオイルを拭き取るのにも使えます。

満タン&灯油プラス1缶運動について

ガソリンを給油する人

「満タン&灯油プラス1缶運動」とは、車の燃料や暖房用灯油の備蓄を呼びかける取り組みです。特に灯油は、普段の備蓄分に加えて、さらに1缶分を予備として準備しておくことが推奨されています。

寒波や災害などで灯油の供給が途絶える状況でも、暖房を確保し、安全で快適な生活を守ることが目的です。防災グッズや非常食の備蓄とあわせて、燃料の備蓄も日頃から意識することが大切です。

灯油を入れている様子

これまで手動ポンプでうまく灯油を吸い上げられずに苦労していた人も、紹介した手順とコツを押さえればスムーズに給油できます。灯油タンクを高く置き、ポンプ内の空気を抜くだけで力をあまり使わずに安定した流れを作れるので、給油中のこぼれやニオイの心配も減らせます。あわせて、いざという時の安心を守る「満タン&灯油プラス1缶」を、ぜひ日頃から意識しましょう。

#灯油ポンプ

#石油ストーブ

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