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灯油ストーブと電気暖房はどちらが安い?灯油代と電気代のコスト比較や効率的な使い分け方を紹介

灯油ストーブの燃料費と電気ストーブやエアコンの電気代は、どちらが安いのか悩む人も多くいます。ランニングコストの目安や使い分け方を知っておくと、光熱費を節約しながら暖かく過ごせるでしょう。灯油ストーブと電気暖房のコスト比較や選ぶ目安の他、灯油ストーブを効率的に使うコツを紹介します。

灯油ストーブと電気暖房の構造とコスト内訳

暖房器具のコスト構造は種類によって異なります。まずは灯油ストーブと電気暖房それぞれの仕組みや、コストの内訳を解説します。

灯油ストーブは「灯油代」が必要

灯油ストーブの接写

灯油ストーブは、芯を燃焼させて熱を発生させ、その輻射熱などで部屋を暖める暖房器具です。乾電池で点火・制御するものが多いので電気代は不要で、主なコストは灯油代です。使用時のランニングコストは、機種や灯油価格の変動によって変わります。

電気暖房は「電気代」が必要

エアコンをつける様子

電気暖房は、電気を熱に変えて温風や輻射熱を発生させる仕組みです。エアコンや電気ストーブ、セラミックヒーター、パネルヒーターなど、さまざまな種類があります。燃料を補充する必要はなく、コストは基本的に電気代のみです。ランニングコストは、機種や電気料金単価によって変わります。

灯油ストーブ・電気ストーブ・エアコンのコスト比較

電卓を使って暖房費を計算する様子

灯油ストーブ・電気ストーブ・エアコン使用時のコストを、具体的な数値を用いて比較します。製品や灯油価格、電気料金単価によってランニングコストは変動しますが、目安を押さえると月々の暖房費を見積もりやすくなります。

灯油ストーブのコスト

灯油ストーブのランニングコストは、灯油の消費量と灯油価格で決まります。燃料代は「灯油1Lの価格(円)× 燃料消費量(L/h)」で求めます。1時間に何リットル灯油を使うか(L/h)は製品によって異なりますが、0.06〜0.36L/h程度が一般的です。

灯油価格を1リットルあたり120円前後とすると、1時間あたりの燃料代は約7〜40円が目安です。燃料消費量0.2L/hの機種を、単価120円/Lの灯油を購入して使用する場合だと、1時間あたりの燃費は「0.2×120」で約24円となります。1日8時間、30日使用した場合は約5,760円です。

電気ストーブのコスト

電気ストーブのランニングコストは「消費電力×電気料金単価」で見ると比較しやすいでしょう。一般的な電気ストーブの消費電力は300〜1,200W程度とされています。電気料金単価が1kWあたり約30〜31円の場合、1時間あたりの電気代は約9〜36円になります。

電気ストーブは強いモードでつけたままにすると常に最大消費電力がかかるため、割高になりやすい傾向です。例えば、消費電力が1.2kWの機種を電気料金単価31円の時に使用すると、1時間あたりの電気代は「1.2kW×31円」で約37円。1日8時間、30日使用した場合は約8,800円になります。

エアコンのコスト

エアコンも電気ストーブと同様に「消費電力×電気料金単価」で燃費が計算できます。ただし、エアコンはコンプレッサーのオン・オフやインバーター制御によっても消費電力が変動します。消費電力の目安は0.3〜1.5kW程度といわれていて、一般的な6〜8畳用の場合だと、暖房時の1時間あたりの電気代は約15〜54円です。

消費電力0.6〜1.2kWで動くエアコンを電気料金単価31円の時に使用すると、1時間あたりの電気代は以下のようになります。

低負荷時:0.6kW×31円≒19円/時

高負荷時:1.2kW×31円≒37円/時

1日8時間、30日使用した場合、電気代は約4,600〜8,900円になります。

灯油ストーブと電気暖房の使い分け方

窓際に置かれた灯油ストーブ

部屋全体を暖めることを前提とした場合、暖房効率だけで見るとエアコンが最も高く、その次が灯油ストーブになります。電気ストーブは局所向きで、暖房効率は低い傾向にあります。ただし、家の環境によっても暖房効率は変わるため、用途ごとに使い分けるのが現実的です。

ワンルームなどの部屋全体を一定温度に保ちたいという時は、エアコンをメインにすると良いでしょう。寒冷地や断熱性能が低い住宅、広いLDKの場合はエアコンだけだと暖房が追いつきにくいため、発熱量と速暖性に優れた灯油ストーブの使用がおすすめです。エアコンと併用すると、さらに早く暖まります。また、手元や足元を短時間だけ温めたい場合は、電気ストーブが手軽です。

灯油ストーブを効率的に使うコツ

窓に断熱シートを貼る様子

同じ灯油量でも、使い方次第で灯油ストーブの暖まり方や燃費は大きく変わります。工夫やこまめな掃除でムダな燃焼を防ぎ、効率的に暖をとりましょう。

着火頻度と設置場所を見直してムダな燃焼を防ぐ

灯油ストーブは点火・消火のタイミングで最も燃料を使うので、頻繁につけたり消したりするよりも、弱火でつけたままの方が灯油を節約できる場合があります。ただし、就寝時や外出時などで長時間換気ができない時は火災や一酸化炭素中毒などのリスクが上がるため、つけっぱなしは避けるようにしてください。

また、設置場所は暖気が回りやすい位置を選び、カーテンや家具で吸気口を塞がないようにしましょう。給気が不足すると不完全燃焼を起こし、余分な灯油を消費してしまうことに加えて、一酸化炭素中毒のリスクも高まります。

サーキュレーターで熱を循環させる

部屋の空気が効率良く循環していると燃費が上がるため、サーキュレーターや扇風機を活用するのも効果的です。暖かい空気は天井付近に溜まりやすく、足元との温度差が5度以上になるケースもあります。

サーキュレーターや扇風機を天井に向けて空気をかき混ぜると、部屋全体の温度ムラが減り、低めの設定でも快適に過ごしやすくなります。灯油の使い過ぎを防ぎながら、暖かさをキープできるでしょう。

断熱対策で熱を逃さない

部屋が暖まりにくく感じる場合、断熱不足で空気が外に逃げていることが考えられます。特に、窓は暖房熱損失の約50パーセント、床は約15パーセントを占めるとされ、対策の有無で灯油消費量が大きく変わります。

窓には床まで届く二重カーテンや断熱ボード、断熱フィルムを組み合わせたり、サッシに隙間テープを貼ったりするのが効果的。床には厚手のカーペットや断熱シートを敷くのがおすすめです。ドアにも隙間テープやストッパーを貼ると冷気の侵入を防げるので、ストーブの設定温度を上げずに暖かさを保ちやすくなるでしょう。

定期的な掃除で汚れを取り除く

シーズン前後の清掃や年1回程度の点検を行うだけでも、燃焼効率を高められます。フィルターや燃焼部にホコリやススが溜まっていると、燃費は落ちやすい傾向。また、吸気口やバーナー周りが詰まると空気の流れが悪くなり、炎が赤っぽくなったり、ニオイが強くなったりする不完全燃焼の原因にもなります。安全に使用するためにも、定期的な掃除は必ず行うようにしましょう。

灯油ストーブが災害時の備えになる理由

暗闇の中でつけられた灯油ストーブ

灯油ストーブは普段使いの暖房としてだけではなく、災害時にも使えるといったメリットがあります。灯油ストーブが災害の備えになる理由を解説します。

停電時も暖がとれる

灯油ストーブは灯油と乾電池、または着火道具があれば使えるため、停電の影響を受けません。製品のなかには乾電池や着火道具が不要で、レバーを回すだけで点火できる防災対応モデルも存在します。タンク1回の給油で半日以上連続燃焼できるものが一般的なので、長時間の停電の際にも頼れる暖房手段になるでしょう。

補助照明として活用できる

灯油ストーブは、非常時の明かりとしても役立ちます。内部の芯が燃焼することで炎が灯るので、停電で照明が使えない状況でも周囲をほんのりと照らしてくれます。対流形ストーブはランタンのように360度光が広がるため、リビングなどに設置すると家族が周りに集まりやすいでしょう。

電池式の照明や懐中電灯と合わせて備えておくと、暖房と補助照明を両立できる一石二鳥の防災アイテムとして心強い存在になります。

灯油をプラス1缶するとさらに強力な備えになる

灯油を購入する様子

灯油ストーブに使用する灯油を1缶多めに備えておくと、災害時により安心して過ごせます。災害直後は停電や交通網の混乱、燃料の供給不足が起こりやすいため、灯油を買いたくても買えない状況に陥るかもしれません。内閣府によると、灯油ポリタンク1缶(18リットル)があれば、停電時でも灯油ストーブでおおむね3日間は暖をとれるとされています。

普段使いの灯油とは別にプラス1缶を備えておくと、物流が止まったりガソリンスタンドが混雑したりしても、数日間は暖の確保ができるでしょう。灯油は火気のない冷暗所でしっかりと密栓して保管し、翌シーズンに持ち越さずに冬のうちに使い切るなど、適切な保存とローテーションを心がければ非常に頼もしい燃料の備蓄になります。
参考:内閣府「防災の動き」

灯油ストーブを活用すれば電気代も賢く節約できる

点火された灯油ストーブ

灯油ストーブは、灯油代と少ない電気代でしっかりと暖まり、停電時にも頼れる心強い暖房器具です。電気ストーブやエアコンとコストを比較し、自宅の環境や在宅時間に合わせて上手に使い分けると効率的。燃費を意識した使い方と、灯油プラス1缶の備蓄で、普段の冬も災害時も安心できる体制を整えてみてください。

▼こちらも参考に。

石油ストーブのメリットとデメリットを解説。選び方や使用時の注意点も 

#灯油

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