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2025/12/11

【灯油の買い方ガイド】初心者でも迷わない購入・運搬の手順や準備するものを解説

灯油の買い方は、ガソリンスタンドやホームセンター、灯油巡回業者など、購入場所によって異なります。事前に灯油用ポリタンクを準備するのに加え、安全に運搬できる環境を整えておくことも大切。本記事では、場所別の灯油の買い方や車での安全な運搬の手順、事前に準備するものや取り扱いに関する季節別の注意点を紹介します。

灯油はどこで買える?主な販売場所

ガソリンスタンドの外観

灯油の購入できる主な場所は以下の通り。

・ガソリンスタンド

・ホームセンター

・灯油巡回業者

・コンビニ・米屋・酒屋

コンビニ・米屋・酒屋での販売の有無は店舗によって異なりますが、特に寒冷地や積雪の多い地域では販売されているケースが見られます。株式会社ゴーゴーラボが2023年に行った灯油に関するアンケートでは、灯油の主な購入先としてガソリンスタンドと回答した人は76パーセントでした。続いて、ホームセンター・スーパーと回答した人が12パーセントという結果になりました。
参考:どこで灯油を購入していますか?その理由も教えて! -gogo.gsアンケート –

【場所別】灯油の買い方

セルフスタンドの灯油販売コーナー

灯油の買い方は、どこで買うかによって異なります。主流な灯油の購入場所であるガソリンスタンドやホームセンターに加えて、巡回業者からの購入手順を紹介します。

ガソリンスタンド

ガソリンスタンドは、車のガソリン給油のついでに灯油を購入できるといったメリットがあります。フルサービスのガソリンスタンドの場合は、スタッフに灯油を購入したい旨を伝えると案内・給油してもらえます。セルフ式のガソリンスタンドでは自分でポリタンクを持参し、灯油専用の給油機で入れるのが基本です。

<セルフ式ガソリンスタンドでの灯油購入の手順>

1.灯油専用の計量機に持参した灯油用ポリタンクを持っていく

2.給油量と支払い方法を選ぶ

3.ポリタンクにノズルを差し込み給油を開始する

4.自動停止後、ポリタンクのキャップをしっかりと閉める

また、フル、セルフを問わず灯油宅配サービスに対応しているガソリンスタンドもあります。買いに行くのが難しい場合は、宅配サービスを行っているか相談してみるのがおすすめです。

ホームセンター

ホームセンターは、日用品などの買い物も一緒にできるのが魅力です。購入方法は店舗によっても異なりますが、屋外に「灯油販売コーナー」や「セルフ計量機 給油機」が設置されていることが多い傾向。店内のレジで灯油券を購入する方法と、販売機に直接お金を入れる方法があるので、販売コーナーの案内表示に従うかスタッフに尋ねてみてください。

セルフ式の販売機では、指定リットル数を選び、ノズルを差し込んで給油します。自動停止後はしっかりとキャップを締めるようにしましょう。

灯油巡回業者

灯油巡回業者は、冬になるとトラックで地域を巡回して灯油販売を行っています。軒先で買えて、重いポリタンクを長距離持ち運ばなくて済むため、車がない人でも利用しやすいでしょう。

近くに販売車が来たらポリタンクを持ってスタッフに声をかけ、支払いをして給油してもらいます。業者によっては、予約にも対応している場合があります。

灯油を買う前に準備するもの

灯油用ポリタンクの接写

灯油を買う際は、灯油用ポリタンクを持参する必要があります。灯油用ポリタンクの選び方や、合わせて準備しておくと便利なものを紹介します。

灯油用ポリタンク

灯油を購入する際は、必ず灯油専用のポリタンクを用意しましょう。灯油は消防法で危険物に該当するため、法定基準を満たした容器に入れる必要があります。JISマークが付いた製品は安全基準をクリアしているため、購入前に確認しておくと安心。容量は10、18、20リットルのものが主流です。少量で購入したい場合は、それよりも小型の5リットルを選ぶと良いでしょう。

また、ポリタンクは紫外線や温度変化で劣化するため、5年を目安に買い替えるのもポイントです。

雑巾

灯油を購入・運搬する際には、灯油がこぼれた場合に備えて雑巾を用意しておくのがおすすめ。灯油をこぼしたままにすると臭いが残ったり、滑って転倒したりするかもしれません。ポリタンクのキャップを締めるときや車に積み込む際にこぼれてしまっても、乾いた雑巾があればすぐに拭き取れるので安心です。

灯油を買う量は1缶多めがおすすめ

灯油を2缶分購入する様子

灯油は普段使う量よりも1缶多めに備えておくと、災害時に安心して過ごしやすくなります。大雪や地震、停電などで流通が停止すると、灯油やガソリンといった燃料が手に入りにくい事態が想定されます。灯油に1缶分の余裕があると数日間の寒さにも対応できるため、落ち着いて過ごせるでしょう。

また、灯油を1缶多めに備えるのに合わせて、車のガソリンも平時から満タンを心がけてみてください。ガソリンが十分にあると、ライフラインが停止した時に車の電力を使用できます。日常の延長でできる備えが、緊急時の生活の確保につながります。

灯油を車で運搬する手順

車に灯油の入ったポリタンクを積み込む様子

重いポリタンクを車で運ぶ際は、細心の注意が必要です。液漏れや転倒を防ぎ、安全に自宅まで持ち帰るための手順を紹介します。

1. ポリタンクのキャップを確実に締める

灯油を運搬する際は、ポリタンクのキャップをしっかり締めることが最重要です。キャップがしっかりと締まっていないと走行中の揺れで灯油が漏れ、臭いがしたり引火したりするおそれがあります。出発前はキャップとパッキンの劣化を確認し、必要であれば交換しましょう。確実に密閉するだけでも、安全に運びやすくなります。

2. ポリタンクを立てて固定する

転倒による漏れや破裂の危険があるため、ポリタンクを車に積み込む際は立てた状態で、動かないように固定します。特に、急ブレーキ時やカーブでの横揺れが発生すると容器が倒れやすくなるため注意が必要です。ラゲッジスペースや荷台にポリタンクを立てて置き、滑り止めマットやトレイ、段ボールで固定すると安定しやすくなります。

3. 車内放置せずに早めに降ろす

灯油を運んだ後は車内に放置せず、すぐに降ろすようにしましょう。放置していると車内温度の上昇により蒸気が充満し、引火や臭気が発生するおそれがあります。また、ポリタンクの変形や膨張を招く原因にもなります。

運搬後はすぐに屋外の涼しい場所に移し、直射日光を避けて保管してください。最後まで安全意識を徹底すると、事故を防ぎやすくなります。

【季節別】灯油を扱う際の注意点

灯油用ポリタンクの周りに雪がたくさん積もっている様子

灯油を使うのは主に冬ですが、購入や保管においては1年を通して気を付けたいポイントがあります。灯油の取り扱いに関する季節別の注意点を紹介します。

【春夏】持ち越した灯油は使い切るか処分する

春以降に残った灯油は次のシーズンに持ち越さず使い切るか、適切な方法で処分するのがポイント。灯油は時間の経過とともに酸化や水分混入が進み、燃焼性能が低下していきます。気温や湿度が高い時期に長期間保管したものを次のシーズンで使用すると、異臭や点火不良、ストーブの故障を引き起こす可能性があります。そのため、灯油は春のうちに使い切ってしまうのがおすすめです。

使い切れない場合は販売店やガソリンスタンドに引き取りを依頼するなど、正しい方法で処分しましょう。

▼こちらも参考に。

余った灯油の正しい処分方法|引き取りの現状やポリタンクの処分も解説

【秋冬】静電気除去を徹底する

秋冬に灯油を扱う際は、静電気をしっかりと除去します。灯油はわずかな火花で引火する可能性があります。1年を通して気を付ける必要がありますが、空気が乾燥する秋冬は特に静電気がたまりやすいので細心の注意を払うようにしましょう。

販売所に静電気除去シートが設置されている場合は必ず触れ、放電してから給油を始めます。ナイロン製やウール製などの衣類を避け、綿素材の服装で作業するとより安全です。

【秋冬】積雪時はこまめに除雪する

冬場に灯油を扱う際は、給油場所やポリタンク、ホームタンク周りの除雪をこまめに行うことも重要。雪が積もると給油口や通路が塞がれて、転倒や容器の破損事故につながる可能性があります。地面が凍結していると、ポリタンクの持ち運び中にバランスを崩して灯油をこぼしたり漏れたりするおそれもあります。

ポリタンクやホームタンク周辺の除雪と凍結対策はこまめに行い、スムーズで安全に灯油を補充できる環境を確保しておきましょう。

灯油の買い方の手順を押さえて安全かつスムーズに購入しよう

ガソリンスタンドで灯油を購入する様子

灯油を購入できる場所にはいくつかの種類がありますが、どの手段であっても適切な容器で、安全に運搬することが大切。買い方や運搬の手順を押さえておくと、初めての場合でもスムーズに購入しやすいでしょう。ここで紹介した手順や注意点などを参考に、自分に合った場所で灯油を購入してみてください。

▼こちらも参考に。

灯油の正しい保管方法|処分の仕方や劣化した灯油の見分け方も解説

#灯油

#灯油保管

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