スーパーで揃えるおすすめ非常食7選!備蓄量の目安や選び方のポイントを紹介
災害時に備えるためには、非常食の準備が不可欠です。特に、スーパーで手に入る食品を上手に備蓄し、ローリングストックとして日常生活に取り入れることで、効率的に食料を管理できます。この記事では、スーパーで揃える非常食の選び方や備蓄量の目安、おすすめの非常食を紹介します。スーパーで非常食を揃える際の参考にしてみてください。
スーパーで買った食品の備蓄方法
スーパーで食品を買う際には、非常食として備蓄できるか、ローリングストックで利用できるかを意識して選ぶのがおすすめ。スーパーで買った食品の備蓄方法を紹介します。
非常食として備蓄する
災害発生時にすぐに食べられるよう、長期保存可能な食品や飲料水などを購入して備蓄しておくと安心です。特に缶詰、レトルト食品、フリーズドライ食品はおすすめです。保存期限が長いものを選び、定期的にチェックすることで、賞味期限切れを防ぐことができます。
家族の人数や食習慣に合わせて必要な量を調整しましょう。直射日光や高温多湿を避けた場所に保管し、地震時に倒れやすい場所に置かないよう注意が必要です。
ローリングストックとして活用する
ローリングストックとは、日常的に消費しながら備蓄を維持する方法です。普段から食べ慣れている食品を少し多めにストックし、賞味期限が近づいたら食べて新しく買い足すといったサイクルで行います。
例えば、缶詰やレトルト食品を常に一定量備蓄し、消費した分は次のスーパーで補充することで、自然と備蓄を管理できます。
食べ慣れたものを備蓄しておくことで、災害時も日常に近い食生活が維持できるのもメリットです。また、非常時だけでなく、体調不良や買いものに行けない時にも対応できるので、日常の備えとしても役立つでしょう。
非常食の備蓄量の目安
災害時に備えて、最低でも3日分の非常食を用意しておきましょう。災害が発生すると、支援物資が届くまでに数日かかることが多く、ライフラインの復旧も遅れる可能性があるため、自力で食料や水を確保する必要があります。大規模な災害に備える場合は、1週間以上分の備蓄があるとさらに安心です。
例えば、4人家族で3日分の備蓄量として、水36リットル(2Lペットボトル18本)、ご飯36食、缶詰24缶、レトルト食品24個が目安になります。また、普段食べ慣れたお菓子や食品も備えておくとストレスの軽減に役立ちます。飲み水や調理用水は余裕を持って用意し、非常時の気持ちを和らげるために飴やチョコレートも加えておくと良いでしょう。
スーパーで揃える非常食の選び方のポイント
スーパーで非常食を揃える際には、食べやすさ、衛生面、栄養面を考慮して選ぶのがポイントです。スーパーで買える非常食の選び方をチェックしましょう。
好みのもの・慣れ親しんだものを選ぶ
非常食は、食べ慣れた味や好みの食べ物を備えておくことが大切です。災害時にはストレスが強まり、食欲が落ちることも少なくありません。普段から慣れ親しんだ味であれば、少しでも食欲を維持しやすくなり、安心感を得られます。
特に小さな子どもや高齢者の場合、普段の味であれば非常時でも食べやすくなるでしょう。日常的に食べているものや好きな味のものを非常食として備えておくことで、心身のストレス軽減にも役立ちます。
常温でそのまま食べられるものを選ぶ
常温でそのまま食べられる非常食を選ぶこともポイントです。電気・水道・ガスが使えなくなる可能性があるため、加熱や水を必要としない食品が重宝します。缶詰やそのまま食べられるレトルト食品は、空腹をすぐに満たせるため便利です。
特に缶詰は、肉や魚、果物などの種類が豊富で、栄養補給にも適しています。ライフラインが復旧するまでの間、常温食品をすぐに食べられるように備えておきましょう。
小分けで衛生的に保てるものを選ぶ
非常食には、小分けになっているものを選ぶと衛生面で安心です。災害時は冷蔵保存ができないため、大きなパックを開封すると腐敗や食中毒のリスクが高まります。小分けの食品なら、1回で食べきることができ、複数人で分けやすく衛生的に保てます。
例えば、500mlの小さな飲料水ボトルや、個包装のスナック菓子、スープなどが適しています。開封後に保存が必要な食品ではなく、小分けで持ち運びやすい食品を備蓄することが大切です。
栄養バランスがとれるものを選ぶ
非常食には、炭水化物だけでなく、栄養価の高い食品を取り入れて、非常時でも健康を保てるようにしましょう。災害時は限られた食事で過ごすため、少量でも必要な栄養素を補える食品が役立ちます。タンパク質やビタミン、ミネラルが不足すると、体力が低下し、回復が遅れる可能性があります。
そのため、タンパク質が豊富な缶詰の魚や肉、野菜ジュース、バランス栄養食バーなどを備えておくと良いでしょう。
ゴミの処理がしやすいものを選ぶ
ゴミ処理まで考慮した非常食を選ぶことで、避難生活の負担が減り、衛生面の安心にもつながります。災害時にはゴミ回収がストップする可能性があるため、生ゴミや液体の廃棄が多いと処理が難しくなります。さらに、水も限られているため、使い捨て容器やパウチなど、洗いものを出さずにゴミを減らせる工夫が必要です。
レトルト食品や小分けパックの乾物、個包装の食品はゴミが少なく、食べきりやすいためおすすめです。また、液体が残る缶詰は、吸水シートや非常用トイレと組み合わせて処理すると便利です。
食物アレルギーを確認して選ぶ
食物アレルギーがある場合、アレルギー対応の食品を備蓄する必要があります。災害時の避難所では、アレルギー対策が行き届いていない可能性が高いため、事前の準備が重要です。
また、乳幼児や要介護者、ペット用の食料も忘れずに準備し、日頃から食べ慣れている長期保存可能なものを多めに用意しましょう。安全に食べられる非常食を用意しておくことで、避難生活のリスクを減らすことができます。
スーパーで揃えるおすすめの非常食7選
ここからは、実際にスーパーで揃えられる非常食を紹介します。水や主食はもちろん、おやつなども忘れずに準備しましょう。
飲料水
飲料水は非常時の健康維持に不可欠なものです。1日あたりの推奨量は1人3リットルとされ、3人家族の場合、7日分で63リットルが必要です。また、常時手洗いや調理用にも使用するため、多めに備蓄しておくのが望ましいです。
500mlのボトルを選ぶと、持ち運びがしやすく、衛生的に飲むことができます。大きなボトルに加え、500mlサイズも備蓄しておくと非常に便利でしょう。
米
非常時の主食としてお米は重要なエネルギー源です。お米には炭水化物やたんぱく質が含まれており、災害時のストレスや疲労に対抗するための活力を与えてくれます。
電気や水道が止まった場合でも、レトルトご飯やアルファ米、パウチパックのおかゆなどを利用すれば、調理不要で簡単に食べることができます。備蓄の目安として、1週間分で21食程度を用意しておくと安心です。
パン
長期保存が可能なパンは非常時に役立つアイテムです。通常のパンは日持ちしませんが、乾パンや缶詰入りのパンは約2か月程度常温保管が可能です。水やお湯がない環境でもすぐに食べられるのが大きな魅力です。
プレーン、チョコレート、メープルの味が詰め合わせになったパンセットや、オレンジや黒糖味などの商品もあります。味の選択肢が豊富であれば、災害時のストレス軽減にもつながるでしょう。
缶詰
常温で保存できる缶詰は、肉や魚介、果物など種類が豊富で、普段の料理にも利用できるため、飽きずに食べられるのが魅力です。おすすめの缶詰は、サバ缶やツナ缶、トマト缶など。またスープやカレーの缶詰、フルーツ缶も便利です。
非常時には、大人1人あたり1日2〜3缶の備蓄が理想とされています。そのため、3日分では6〜9缶、1週間分では14〜21缶を用意しておくと安心です。
レトルト食品
常温で長期保存ができ、加熱しなくても美味しく食べられるレトルト食品は非常時に重宝します。最近では、レンジや湯せんなしでそのまま食べられるレトルト食品も多く、手軽に栄養補給が可能です。例えば、煮込み料理やリゾットなどを常備しておくと便利です。
非常食の備蓄量は、大人1人あたり1日1〜2食を目安に、3日分では5〜6食、1週間分では10〜12食を用意しておくと良いでしょう。
お菓子
避難生活は慣れない環境でストレスが溜まりやすいですが、お菓子を食べることで気持ちが和らぎます。好きなお菓子をローリングストックしておきましょう。普段からお菓子を食べる家庭では、普段の量の2〜3倍を備蓄しておくのがおすすめです。好みの種類を5種類ほど用意しておくことで、ストレスの軽減にもつながります。
野菜ジュース
手軽に飲める野菜ジュースは、栄養が偏りがちな災害時に役立つ食品です。災害時は食事が制限されがちなので、少ない量で必要な栄養を摂れることが重要。缶入りタイプの野菜ジュースは長期間保存できるのも魅力です。1日に必要な野菜量350gが摂取できる野菜ジュースを選べば、バランスの取れた栄養補給が可能になります。
車でスーパーに非常食を買ったら帰りに燃料も
非常食を購入したら、帰りに燃料も確保することをおすすめします。災害発生時には、ガソリンを求めるパニックが起きやすくなります。日頃から車の燃料が半分程度になったら満タンにして、灯油を1缶多めに保管しておくことが重要です。
車が満タンであれば、一時的な避難やプライバシー空間を確保しつつ、情報収集の拠点として利用できます。また、灯油があれば暖房用燃料として役立ちます。「満タン&灯油プラス1缶運動」を実践することで、災害時の混乱を回避できるので、ぜひ取り組んでおきましょう。
スーパーで揃える非常食で災害に備えよう
非常食は、普段利用するスーパーで揃えるのがおすすめです。上手に備蓄・管理することで、効率的に利用できます。また、ローリングストックを活用し、食材を無駄なく使いながら常に新鮮な備蓄を保つことも重要です。災害時に慌てないよう、日頃から準備をしておきましょう。
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