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防災リュックを背負った男の子

こども用防災グッズ【防災リュック、防災ポーチに入れる物、家庭用の備蓄品】

この記事では、こどもを守るために必要な防災グッズを、年齢ごとに丁寧に紹介しています。乳幼児から小学生、中高生まで、それぞれの成長段階に応じたリュックやポーチの中身、家庭で備えておくべき物資を詳しく解説。災害時にもこどもが安心して過ごせるよう、事前の準備をしっかりと行うことの大切さを提案しています。

こども用防災グッズリスト【防災リュックに入れる物】

防災リュックを背負った女の子

乳児を連れた避難は困難を伴うため、荷物はなるべく少なめを心がけます。必需品を厳選し、哺乳瓶の消毒ができない環境にも対応できるよう以下のグッズを準備しましょう。

乳幼児幼児用の防災グッズリスト

赤ちゃんはミルクや身体のケアなどに欠かせない必需品が多くあります。おしりふきを身体用としても使うなどして極力荷物を減らしつつ、最低限の物を準備してください。

□ ミルク、哺乳瓶

□ 保温水筒に入れた調乳用のお湯

□ おむつ、ポリ袋、おしりふき

□ ガーゼ

□ 授乳用ケープ(大きめのバスタオル)

□ 肌着、着替えの服、靴

□ 離乳食(1~2日分)

□ 食事用のスプーンやフォーク

□ 母子手帳、健康保険証

□ お気に入りのおもちゃや絵本

【哺乳瓶や食器を消毒できない時の対策グッズ】

□紙コップ、紙皿、使い捨てタイプのスプーンやフォーク

紙コップを使ってミルクを飲ませる手順や、乳児を連れた避難での注意点を詳しく解説した記事も参考にしましょう。

▼こちらを参考に。
乳児を連れた避難、どうすれば良い?【避難所・在宅避難・車中避難】

乳幼児~小学生のこどもの防災グッズリスト

乳幼児以降のこどもの防災グッズは、防災リュックに入れてこども本人に持たせるのが基本です。避難時にはぐれてしまった時に備えて、各自必要な分を自分で持つことが大切です。いざという時に走れるくらいの量で、避難生活のストレスを緩和できるような物を持たせましょう。

□ 飲料水(500ミリリットルのペットボトル1本程度)

□ 1日分の非常食

□ 普段から食べ慣れているおやつ(飴、クッキー、チョコレートなど)

□ カードゲーム、本など気分転換になるもの。音が出ないおもちゃ

□ お気に入りのぬいぐるみ、ブランケットなど

□ 下着と着替え(ジッパ―バッグに入れて濡らさないようにする)

□ 防犯ブザーや防災ホイッスルなど

□ ライト

※中学生以上の防災グッズは、大人と同じ内容で良いです。

こども用防災グッズリスト【防災ポーチに入れる物】

ここまでは非常時の防災リュックに入れる物を紹介しましたが、平時にも災害への備えは欠かせません。通園・通学時、友達と遊びに行く時、習い事に行く時と、こどもだけで行動する際には防災ポーチを持つことを習慣にしましょう。災害だけでなく、ケガをした時などにも便利です。

未就学児の防災ポーチ

基本的には保護者と行動することが想定されますが、万が一はぐれてしまった時のお守りとして、以下のグッズを巾着などにまとめて通園バッグに入れましょう。

□ 防災名札

□ 防災ホイッスル

□ 飴、キャラメルなどのお菓子

防災名札とは

本人の名前、住所、保護者の名前、電話番号などを書いたものです。低学年はもちろん、高学年のこどもでも災害時にはパニックになり、大人にきちんと情報を伝えられなくなる可能性もあるので、ぜひ持たせましょう。

防災ホイッスルについて

防犯ブザーでも良いですが、ホイッスルなら電池要らずで故障の心配がありません。いざという時にしっかり吹けるよう、自宅でホイッスルの練習をしておきましょう。

小学生低~中学年の防災ポーチ

こどもだけで外出する機会も増えてくる年齢です。防災名札やおやつ、防災ホイッスルなどを持たせて、安全な行動を心がけましょう。

□ 防災名札

□ お菓子

□ 防災ホイッスル

□ ウエットティッシュ

□ ばんそうこう

このポーチは災害が起きた時だけではなく、日常の小さなアクシデントにも備えられること、おなかが空いたらお菓子を食べて良いこと、ケガをしたらばんそうこうを使って良いことを伝えましょう。夏は塩分タブレットを持たせて熱中症予防にも対応しましょう。

 小学校高学年~中学生の防災ポーチ

一人で公共交通機関に乗って遠くまで出かけられるようになる年頃です。防災グッズを厳選して、自力で対応できるよう準備しましょう。

□ 防災名札

□ お菓子

□ 防災ホイッスル

□ ウエットティッシュ

□ ばんそうこう

□ 最低限の現金

□ 携帯トイレ

□ 防寒用のアルミブランケット

自力で歩いて帰宅するのが大変になるくらいの場所にも出かけるようになります。携帯電話やキャッシュレス決済が使えなくなることを想定し、使い方のルールをきちんと説明した上で、最低限の現金をジッパ―バッグに入れて持たせます。

また学齢が上がったとはいえ、気が動転して住所が思い出せなくなる可能性もあるため、防災カードは必要です。モバイルバッテリーは、適切に扱える年齢になってから持たせましょう。

こども用防災グッズリスト【家庭に備蓄しておくべき物】

スーパーのお菓子売り場

最後に紹介するのは、こどもがいる家庭が準備しておくべき備蓄品についてです。災害時は、こどもも大人と同じく大きなストレスや不安を抱えますので、少しでも安心につながるように備えを万全にしておきましょう。

こどもに合った非常食・備蓄食料

非常食とは緊急時に食べる食料、備蓄食料は長期間の被災生活に備える食料です。こどもに合った食料を多めに備蓄し、適切な管理を心がけましょう。

従来は最低3日分の食料を備蓄すれば良いとされていましたが、近年の災害ではライフラインや物流の復旧までに時間を要するケースがあり、1週間程度の備えが推奨されています。

また避難所での食事や配給では、こどもに合った食料が手に入りづらいことも。離乳食や食物アレルギー対応の食料は、被災時特に手に入りづらいので多めに備蓄することをおすすめします。

食べ慣れた味のおやつ

非常時の心の安心につながるおやつは、こどもがいる家庭では特に準備したい食料です。賞味期限が比較的長い缶入りのせんべいや、カロリー補給ができるようかんなどがおすすめです。ただ普段食べ慣れていない非常用のお菓子だとこどもが食べづらいことがあります。

普段から食べているおやつを多めに買い置きし、賞味期限が近い物から食べ進める「ローリングストック」という備蓄方法を実践するのもおすすめです。普段の買い物の延長で食料を備蓄できます。

十分な量の燃料

過去の災害では、車中の避難生活のためにガソリンや軽油、暖房用の灯油を求める人がガソリンスタンドに殺到しました。しかし道路状況や供給量の縮小により、希望の量を入手できないケースがありました。

また地震や台風などによる停電が起こると、冷暖房が使えなくなることも想定されます。電気が使えない環境下において、体温調節が未発達な乳幼児は、熱中症や低体温症を引き起こすリスクが高まります。こどもの安全を守るためにも、日頃から車の燃料が半分程度になったら満タンにすることや、灯油を1缶多めに備蓄するなどの工夫をすることも大切です。

こどもの年齢に合った防災グッズを準備しよう

子ども用の防災グッズを揃える親子

こども用の防災グッズ選びで大切なのは、年齢や成長段階に応じた物を用意すること。乳幼児はミルクやおむつ、紙コップなどの必需品を厳選し、未就学児から中高生には、毎日防災ポーチを持たせるのがおすすめです。自宅に置いておく防災リュック、災害用の備蓄食料や燃料など、日常的な備えを通じて、災害時にも慌てず行動できる体制を整えましょう。

#防災グッズ