ガソリン満タン・半分のメリットとデメリット。給油タイミングや燃費を良くする方法も
ガソリンを満タンにしておくと、長距離運転や渋滞時に燃料切れの心配が少なくなります。また、災害時の備えになるといったメリットも。本記事では、ガソリン満タン・半分のメリットとデメリットや燃費の差などを紹介します。給油の仕方に迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
ガソリン満タン・半分のメリットとデメリット
ガソリンの給油を満タンにするか半分にするか、入れ方で迷う場合はメリットが多い方を選ぶのがおすすめ。それぞれのメリット・デメリットを紹介します。
ガソリン満タンのメリット・デメリット
ガソリンを満タンで入れるメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
- 長距離の運転でも燃料切れの心配が少なく安心感を得られる
- 給油の回数が減るため、時間と手間を省ける
- 災害時や渋滞時の備えにつながる
デメリット
- 長期間放置するとガソリンが劣化するおそれがある
ガソリンは劣化するまで半年程度かかると言われているので、2〜3ヶ月以内に使いきれるのであればデメリットを気にすることはないでしょう。
ガソリン半分のメリット・デメリット
ガソリン給油を半分だけにするメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット
- 車重が軽くなる
- 一回の会計が安い
デメリット
- 頻繁な給油が必要
- 災害時や渋滞時に燃料切れになる可能性が高い
ガソリン満タン・半分どっちがお得?
ガソリンを満タンにすると車重が増えて燃費が悪くなるという意見がありますが、ガソリンの重さは燃費にあまり影響しません。普通車の燃料タンク容量は約50リットルで、満タンにすると約37.5キログラム重くなります。半分の25リットルにすると重さは約18.75キログラムですが、この程度の軽量化だと、燃費への影響は微々たるものです。半分だけの給油はガソリンスタンドを頻繁に利用する必要があるため、ガソリン消費量や時間のロスがかえって多くなり、節約にはつながりにくいと言えるでしょう。
震災の教訓から満タンにする人も
過去の震災の教訓から、ガソリンは満タンを心がけているという人もいます。2011年3月11日に発生した東日本大震災ではガソリンの売り切れが続出し、販売量が制限されるといった状況に陥りました。震災だけに限らず、大雪や台風などの影響でガソリンスタンドが営業できないというケースも見られます。
災害時に燃料がなくて移動や買い物ができないといった事態を防ぐには、ガソリンを満タンにしておくことが大切です。内閣府政策統括官(防災担当)・資源エネルギー庁・国土交通省も、ガソリン満タンを推奨しています。
ガソリン給油をするタイミング
ガソリンは燃料ランプが点灯する前に必ず給油するようにしましょう。残りが半分程度になったら行うのがおすすめです。また、高速道路に乗る前の給油も忘れずに行いましょう。
残量が半分程度になったら入れる
高速道路や渋滞、災害時に燃料切れを起こしてしまわないように、ガソリンは残量が半分程度になったら入れるのがおすすめです。燃料メーターとガソリン残量は、必ずしも正確とは限りません。メーターが残2分の1でも、実際の残量は少ない場合があります。そのため、燃料ランプが点灯してから給油するのではなく、点灯する前に給油しておくのがベストなタイミングと言えます。
高速道路に乗る前に入れる
高速道路を利用する場合は、ガソリン残量が半分程度になっていなくても給油をしておきましょう。高速道路のガソリンスタンドは24時間営業ですが、一般道の価格と比較すると1〜2割ほど高い傾向にあります。また、高速道路では約50キロメートルの間隔でガソリンスタンドが併設されたサービスエリアやパーキングエリアがあるのが基本ですが、場所によっては150キロメートル以上間隔が空いているケースも。
高速道路での燃料切れは非常に危険です。乗る前の給油は事故の防止にもつながるので、必ずガソリンを満タンにしてから乗るようにしましょう。
車の燃費を良くする方法
車の燃費を向上させたいのなら、運転の仕方やメンテナンスを意識するのがおすすめです。燃費を良くする方法を紹介するので、ぜひ実践してみてください。
急ブレーキ・アクセルは避ける
車の燃費は安定した速度での走行を続けることで向上します。そのため、発進時に大きくアクセルを踏んだり、急ブレーキをかけたりすると燃費が悪くなります。アクセル操作は優しく行うことを心がけ、速度変化の少ない運転をするのがポイントです。減速の際は早めにアクセルペダルから足を離し、エンジンブレーキで行うと燃費が向上しやすくなります。
アイドリングを避ける
アイドリング中もガソリンは消費されているため、駐停車の際はエンジンを止めるのがおすすめです。車種や年式にもよりますが、10分間のアイドリングで約130ccの燃料を消費すると言われています。少しの間だからと油断せず、エンジンを止めると燃費の改善が期待できます。
タイヤの空気圧をチェックする
タイヤの空気圧が不足していると、道路との摩擦が増えて燃費が悪くなります。適正空気圧だと車体姿勢を保てて、スムーズに走行できるため燃費が良くなります。タイヤを長持ちさせるためにも空気圧は定期的に確認し、調整しておきましょう。
エンジンオイルを交換する
エンジンオイルが劣化しているとエンジン性能が維持しにくくなり、効率的なエネルギー伝達ができなくなります。回転抵抗が増えるため、アクセルを余計に踏む必要があり、結果的に燃費が悪くなってしまいます。また、エンジンオイルが酸化すると車の故障にもつながるため、車種に合わせたものを定期的に交換するようにしましょう。
不要な荷物を降ろす
車内に不要な荷物を積んでいると重量が増し、燃費は悪くなります。100キログラムの荷物を載せて走ると、燃費は3パーセント悪化すると言われています。これは、重量が増えるほど発進時に大きなエネルギーが必要となり、アクセルを踏み込むことになるためです。不要な荷物は積んだままにせず、定期的に整理して降ろすようにしましょう。
ガソリンを満タンにする際の注意点
ガソリンスタンドは店舗によって営業時間が異なります。また、ガソリンは満タンを推奨しますが、入れすぎて吹きこぼしてしまうと事故の危険もあるため注意が必要です。
ガソリンスタンドは24時間営業ではない場合がある
ガソリンスタンドは24時間営業しているとは限らないため、深夜・早朝に運転する際は注意が必要です。燃料がギリギリなのにガソリンスタンドが閉まっていて困ることがないように、深夜・早朝の運転前に満タンにしておくのがおすすめです。
超満タンまで入れすぎないようにする
ガソリンを入れすぎによる吹きこぼれにも注意が必要です。ガソリンは静電気でも引火するおそれがある危険物です。セルフSSには静電気除去シートがあるので、給油前は必ず触れるようにしてください。吹きこぼれによる引火を避けるためにも、限界まで入れるのではなく、ほどほどの満タンで入れるようにしましょう。セルフガソリンスタンドの計量機は満タンになると給油が自動停止するようになっています。
ガソリンは満タンにしておくのがおすすめ
ガソリンを満タンにしておくと、燃料切れの心配が少ないだけではなく災害などの緊急時の備えにもなります。半分と比較しても燃費への影響は少ないので、万が一の災害に備えるためにも残量が半分程度になったら満タンを心がけておくのがおすすめです。
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