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2024/07/19

台風対策でやるべきこと|家の中・外や防災グッズの備えで災害から身を守ろう

気象庁によれば、台風は年間約25個も発生し、そのうち数個の台風が日本に上陸して大きな被害をもたらしています。被害を最小限にするためにも屋内外での台風対策が欠かせません。本記事では、家の外・中の備えや情報の確認方法など、台風対策でやるべきことを解説します。台風接近時やペットがいる時の避難の注意点も参考にしてください。

【台風対策】家の外での備え

雨戸を閉める男性

台風による強風や雨水による被害を最小限に抑えるためには、台風が接近する前に、危険なものを取り除き、必要な場合には補強や補修をしておくことが大切です。まずは、家の外で備えるべき具体的な台風対策を紹介します。

窓や雨戸はしっかりと閉め補強する

台風が来る前に、窓や雨戸はしっかりと鍵をかけ、必要に応じて補強しましょう。窓は暴風による飛来物で破損しないよう、シャッターや雨戸を閉めることが重要です。必要な場合は、雨戸の外から板を打ち付けて補強してください。

平時には、雨戸やシャッターがスムーズに開閉できるか、レールにゴミなどが溜まっていないかをチェックしておくことも大切です。また、雨戸やシャッターがない部屋があれば、取り付けて強化することをおすすめします。

強風で飛ばされそうなものを固定・格納する

強風で飛ばされたものにより、家や車の窓ガラス、家の外壁などが破損することがあります。自宅だけでなく、近隣の家屋や車などにも被害が及ぶ可能性があるので注意が必要です。以下の点をチェックして、対策を行いましょう。

  • ベランダや庭にある植木鉢やプランターは屋内に入れる。
  • 物干し竿は屋内に入れ、物干し台は倒れないように固定する。
  • プロパンガスのタンクは倒れないようチェーンで固定する。

側溝や排水口を掃除する

屋上やベランダの側溝や排水溝の掃除をして水はけを良くしておきましょう。側溝や排水溝に落ち葉や泥、ゴミが詰まってしまうと、水が流れずに溜まり、部屋の中に雨水が入ってきたり、階下に水が漏れたりすることがあります。

雨どいも詰まっていると敷地への水浸や破損の原因になるため、台風シーズンが来る前に掃除をしておくことをおすすめします。

車や自転車は安全な場所に駐車する

車や自転車を車庫に入れる、安全な場所に駐車するなど車両の安全対策も忘れてはなりません。車庫の屋根やシャッターなどの点検も行いましょう。

外に車を駐車する場合は、飛来物による破損を防ぐために車カバーを使用し、自転車を屋外に置く場合は、飛ばされないようにチェーンでフェンスや柱などに固定してください。

屋根の点検・補修をする

屋根が破損していると雨漏りが起きてしまうので、事前に補修が必要ないか点検して必要な場合は補修をしておきます。屋根は強風や降雨の影響を最も受けやすい場所。台風が接近してからの補修は危険なため、日頃から双眼鏡などを使って確認しておくことが大切です。

土嚢・水嚢を準備する

大雨による家屋の浸水を防ぐために、土嚢や水嚢を準備しておきましょう。土嚢と水嚢を置く場所は、玄関扉の前、勝手口扉の前、通気口の周り、自宅周辺道路の排水溝周りなどです。土や水を袋に入れる作業が難しい場合は、水に浸けるだけで土嚢になる吸水ポリマー「簡易土嚢」を使用するのも良いでしょう。

【台風対策】家の中での備え

断水時に生活用水の備え

家の中では台風の暴風による窓ガラスの破損防止や、台風が上陸した際の停電・断水などライフラインが止まった時の対策が必要です。ここでは、家の中で備えるべき具体的な台風対策を紹介します。

窓ガラスの破損防止をする

強風による飛来物で窓ガラスが割れないよう、内側からも防止策を講じましょう。窓ガラスに飛散防止フィルムや養生テープなどを貼ることで、ガラスの破片が飛散するのを防げます。カーテンやブラインドを閉めることも有効です。ガラスの破損を防止することで、けがを防ぐことができます。

停電時の非常用具を準備する

台風の影響で停電や断水が起きる可能性があります。停電に備えて非常用具を準備しておきましょう。以下のチェックリストを参考にしてください。

<停電時の非常用具の例>

▢懐中電灯

▢携帯ラジオ

▢乾電池・モバイルバッテリー

▢カセットコンロ

▢薬・衛生管理品

▢着替え・オムツ(乳児用)

▢ガソリン

ガソリンを満タンにしておくと、冷暖房・ラジオがある車で一時的な寝泊まりが可能です。子どもがいる場合は、衛生管理品やオムツなどを余分に準備しておきましょう。停電時に備えておくものについて、より詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

停電の備えに必要なもの11選|注意点や避難時の心構えも解説

断水時の水を確保する

台風による災害で断水が起きた場合に備えて、生活用水と飲み水の確保も必要です。1人が使用する生活用水は、1日当たり約300Lといわれています。湯船に満タンの水を貯め、バケツや洗面器にも水を張り生活用水を確保してください。飲料水は1日1人3リットルを目安に3日~1週間分準備しておきましょう。

非常用食品を準備する

停電により食事の準備ができないときのために、非常用食品を準備しておくことを忘れずに。家族の人数に合わせて、最低3日〜1週間分を目安に用意してください。

<非常用食品の例>

▢カップめん

▢缶詰

▢ビスケット・クラッカー

▢チョコレート

▢乾パン

▢粉ミルク(哺乳瓶)

▢離乳食

▢ペットフード

避難が必要な場合を想定して、「非常持ち出し品」をリュックに準備しておくことをおすすめします。

防災用の「非常持ち出し品」については、こちらの記事をチェックしてください。

【防災対策】家庭でできること11選|災害が起きる前に万全の備えを!

【台風対策】情報の確認

テーブルの上の防災マップと防災グッズ

台風対策ではリアルタイムで情報を得ることが重要です。洪水やがけ崩れなどで避難する場合も想定して、避難場所や避難ルートも確認しておきましょう。ここでは、安全情報の確認方法を紹介します。

気象庁情報を確認する

台風接近時は気象庁が発表する「台風情報」や「警報・注意報」などの情報を入手することが重要。「気象庁ホームページ」や「気象庁アプリ・キキクル」などで台風情報をリアルタイムで確認し、危機が差し迫ったときにメッセージを受け取る設定にしておくと安心です。

危険地域・避難所を確認する

防災マップを入手し、学校や公民館など避難場所への経路を確認しておきましょう。防災マップは市役所や公民館で配布され、各自治体のホームページでも閲覧可能です。

自宅周辺に河川や急斜面地がある場合は、洪水や土砂災害に注意する必要があります。実際に避難経路を歩いて確認しておくと、いざというとき慌てずにすむでしょう。

避難時は両手を使えるよう最小限の持ち物を準備してください。日頃から家族で避難場所や連絡方法を話し合っておくことも大切です。

【台風対策】台風接近時の注意点

台風により増水して荒れる河川

台風接近時には、以下の点に注意しましょう。

  • 増水した小川や海岸付近の高波を見に行かない。
  • 転落事故や山崩れ・がけ崩れが発生しやすい危険な場所には近づかない。
  • 台風接近時は飛来物にぶつかる、車が転倒する、ドアや扉に手や指を挟むといった被害を避けるため外出を控える。
  • 避難時は地下道や地下室には入らず、地上や建物の上の階にいるようにする。
  • 避難先へ徒歩で移動する際は、マンホールや側溝のふたが外れていることがあるため、道路の端を歩かずに傘で足元を確認しながら歩く

【台風対策】ペットとの避難で気を付けること

ケージに入るブルドッグ

ペットは同行避難が基本ですが、避難所によってはペット同伴で滞在できないところもあります。ペットとの同行避難が可能な避難所と避難ルート、注意事項をあらかじめ確認しておくと良いでしょう。

避難所では動物が苦手な方やアレルギーを持つ人への配慮が必要です。日頃からキャリーバックやケージ内で過ごすのに慣れさせておくなど、ペットの基本的なしつけをしておきましょう。

ペットの十分な水や食料、常備薬等の備えはもちろん、予防接種、健康診断も定期的に受けておくと安心です。

万全な台風対策をして災害に備えよう

窓の養生テープを貼る女性

台風対策には家の外と中での備えが重要です。家の外では窓や雨戸の補強、飛散物の固定、側溝の掃除、車両の安全対策をして二次災害を防ぎましょう。家の中では窓ガラスの破損防止、停電・断水に備えた非常用具や非常食の準備が必要です。

リアルタイムの情報収集と避難場所の確認も怠らず、安全な避難を心がけてください。ペットがいる場合は、同行避難できる避難場所に加え、注意事項も確認しておくと慌てずにすむでしょう。

#台風

#台風対策