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【防災対策】家庭でできること11選|災害が起きる前に万全の備えを!

災害が多い日本では、家庭での防災対策が非常に重要です。地震や台風、洪水など、いつ起きるかわからない災害に対して、家族全員が安全に過ごせるように、日頃からしっかりと準備をしておきましょう。本記事では、家庭でできる防災対策を11項目にわたって詳しく解説します。

家庭でできる防災対策【家の中】3選

家の中での防災対策として、災害時に家族の安全を守るために、家具・家電の固定、ガラスの飛散防止、貴重品の保管方法を確認しておきましょう。

【地震】家具と家電の安全を確保する

家具を固定する人

地震による家具の転倒や家電の落下は、大きな被害をもたらします。阪神・淡路大震災や新潟中越地震の際には、多くの人が家具の下敷きになって命を落としたと言われています。以下のような対策を講じることで、家族の安全を守りましょう。

<家具・家電の固定>

タンスL型金具で壁に固定、ポール式器具で天井に固定、ストッパーで床に固定
食器棚引き出しや観音開きの扉にストッパーを設置、ガラスにはガラス飛散防止フィルムを貼る
本棚L型金具で壁に固定、ひもやベルトで固定
テレビワイヤーで壁やテレビボードに固定、粘着マットを敷く

<家具の配置>

  • 寝室や子ども部屋にはなるべく家具を置かないようにするか、できるだけ高さの低い家具を選ぶ。
  • 部屋の出入り口をふさがないような家具配置にする

【地震・台風】窓ガラスに飛散防止フィルムを貼る

窓ガラスが割れると、破片が飛び散り怪我の原因になります。飛散防止フィルムを窓に貼ることで、このリスクを軽減できます。台風の際は雨戸やシャッターと併用するとより効果的です。また、夜間の停電に備え、スリッパやスニーカーを手近に用意しておくことも忘れずに。

【水害】大切なものは高所に保管する

浸水による被害を防ぐため、重要なものや水濡れを避けたいものは、2階など高い場所に置きましょう。高価な家電や重要な書類、数日分の衣類を高い所へ移動しておくと安心。 また大事なものを水害から避けるには、厚板で丈夫な棚を高いところに作るのも効果的です。

家庭でできる防災対策【家屋・家の周り】2選

耐震診断を受ける家屋

家屋や家の周りの防災対策として、家屋の耐震性があるかを確認し、必要な場合は強化しておきましょう。家の周りにあるものを整理整頓することも、危険を減らす方法です。

 家屋の耐震補強をしておく

家屋の倒壊による被害を防ぐためには、耐震補強が必要です。昭和56年(1981年)以前の建築物は古い耐震基準で建設されているため、耐震診断を受けることをおすすめします。

耐震補強には、基礎部分の補強、壁面の補強、外側からの補強、屋根の軽量化、柱の増設などがあります。地方自治体によっては無料で耐震診断や費用補助を受けられることがあるので、確認しましょう。

家の周囲の危険物を整理する

家の周囲の安全を確保するため、以下の対策をすることが重要です。

  •  庭やベランダに置かれた重い植木鉢や工具類は転倒・落下しないように整理整頓する
  • プロパンガスボンベは鎖で補強する
  • 屋根瓦やアンテナのひび割れや劣化がないか点検し補強を行う
  • ブロック塀は30センチメートル以上・鉄筋が入っているなどの基礎基準を満たしているかを確認し、必要なら専門家に依頼して補強や撤去をする。

これらの対策を行うことで、災害時の被害を減らし、安全な避難経路を確保することができます。

家庭でできる防災対策【防災グッズ】2選

災害用の非常用持ち出し袋

必要な防災備蓄品や非常用持ち出し品をリストアップして準備しておきましょう。保存状態を定期的にチェックすることも大切です。

備蓄品を確保する

災害時に必要となる基本的な備蓄品のリストは次の通りです。

<防災用備蓄品のリスト>

  • 飲料水
    ▢1人1日3リットルを目安に、最低3日分(可能なら1週間分以上)

  • 食品
    ▢ご飯(アルファ米など):1人5食分
    ▢ビスケット、板チョコ、乾パンなど:1人最低3日分
    ▢レトルト食品、インスタント食品:高齢者や乳児用も含む

  • 衣類と日用品
    ▢下着、衣類、長靴
    ▢トイレットペーパー
    ▢ティッシュペーパー
    ▢歯ブラシ
    ▢ウェットティッシュ

  • 調理用具
    ▢カセットコンロ、ガスボンベ(または灯油コンロ、灯油)
    ▢マッチ、ろうそく

  • その他必需品
    ▢給水用ポリタンク(飲料水以外の用途)
    ▢ガソリン・灯油・灯油ストーブ
    ▢簡易トイレ、水のいらないシャンプー
    ▢ビニール袋、ロープ、工具セット
    ▢ほうき、ちりとり
    ▢ランタン

非常に広い地域に被害が及ぶ南海トラフ巨大地震などでは、1週間分以上の備蓄が望ましいです。日頃から水道水をポリタンクに入れたり、お風呂の水を貯めておくのもおすすめです。

定期的に古いものから使い「ローリングストック」を行うのがおすすめです。車のガソリンは半分になったら満タンに、灯油は+1缶を意識しておきましょう。

非常持ち出し品を準備する

非常時にはすぐに持ち出せるよう、非常持ち出し品をリュックサックなどにまとめて準備しておきましょう。

<非常持ち出し品リスト>

  • 飲料水
    ▢ペットボトルで用意

  • 食料品
    ▢カップめん
    ▢缶詰
    ▢ビスケット
    ▢チョコレート
    ▢乾パン

  • 貴重品
    ▢預金通帳
    ▢印鑑
    ▢現金(10円硬貨も含む)
    ▢健康保険証や免許証のコピー

  • 救急用品
    ▢ばんそうこう、包帯
    ▢消毒液
    ▢常備薬、持病の薬、お薬手帳
    ▢生理用品

  • 衣料品
    ▢下着、靴下
    ▢長袖、長ズボン
    ▢防寒用ジャケット、雨具

  • その他生活用品
    ▢厚手の手袋、軍手
    ▢毛布、タオル
    ▢缶切り、ナイフ
    ▢ライター、マッチ
    ▢携帯用トイレ
    ▢使い捨てカイロ
    ▢ウェットティッシュ
    ▢洗面用具

  • 避難用具
    ▢ヘルメット、防災ずきん
    ▢懐中電灯(1人1つ)
    ▢携帯ラジオ(AM/FM対応)、予備電池

  • 乳児用品
    ▢ミルク、紙おむつ、ほ乳びん

リュックに 懐中電灯やラジオ、非常食を入れておくと、突然の停電や避難時に役立ちます。

「停電の備えに必要なもの11選|注意点や避難時の心構えも解説」

家庭でできる防災対策【情報収集】4選

避難場所を確認する家族

避難時の備えとして、家族で避難計画を立てておくことが不可欠。危険地域・避難所までのルート・安否情報の確認方法を家族で共有しておきましょう。

ハザードマップで危険地域を確認する

自宅の安全を確保するために、地域の危険度を確認することが重要です。洪水、地震、津波などのリスクが示された自治体のハザードマップを確認し、平時から災害リスクを認識しましょう。自治体では印刷されたハザードマップが配布されています。また国土交通省の『ハザードマップポータルサイト』でも確認できます。

避難場所や避難ルートを確認する

避難所や安全な場所の確保は避難時の基本です。事前に安全な避難経路を確認し、慣れた道に固執しないようにしましょう。ハザードマップを活用し、避難所までのルートを実際に歩いてみることが重要です。市町村が指定する避難場所や避難所の最新情報は市町村ホームページ等で確認できます。

安否情報の確認や集合場所を決めておく

家族で日頃から安否確認方法や集合場所を話し合い、決めておくことも大切です。災害用伝言ダイヤル(171)や、災害用伝言板の活用方法を共有しておきましょう。災害用伝言ダイヤルでは音声で安否を録音し、全国から再生できます。

災害用伝言板は携帯電話で被災者が自らの安否情報を登録できます。大災害時には携帯電話各社のポータルサイトにリンクが表示され、登録された伝言の検索が可能です。

ペットとの避難方法を確認する

ペットを飼っている場合は、ペットに関する防災対策も必要です。災害時に避難する際は、ペットとの同行避難が基本。迷子対策として首輪や迷子札、マイクロチップを活用し、ペットが迷子になっても飼い主のもとに戻れるようにしておきましょう。

 家庭でできる防災対策を万全にして日頃から災害に備えよう

災害用の防災グッズ

災害大国である日本では、日頃から家庭で防災対策を万全にしておくことが不可欠。地震や水害に備えて、家の中や家屋、周辺の危険を取り除くことが重要です。備蓄品・非常用の持ち出し品なども定期的にチェックし、災害が起きる前に家族で避難場所やルート、安否の確認方法も共有しておきましょう。

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