2024/07/01
【防災グッズ】本当に必要なもの7選|災害に備えて家庭で行うべき対策も
災害はいつ起こるか分かりません。そのため、日頃からしっかりと防災グッズを準備して対策することが重要です。ここでは災害時に本当に必要な防災グッズ7選と、家庭で行うべき対策について詳しく紹介します。ぜひこの機会に万全の備えを整えましょう。
【基本の防災グッズ】本当に必要なものリスト
防災グッズとしてまず準備すべきは、災害発生からインフラが復旧するまでの3日程度を自宅で過ごすための備蓄品、また避難所へ移動して過ごす際に必要なものです。以下のチェックリストを参考に、家族の人数に合わせて必要な量を準備しましょう。
□ 非常食
□ 水
□ 応急処置用品・常備薬
□ 照明
□ 非常時の情報源
□ 暑さ/寒さ対策グッズ
□ 安全対策グッズ
①非常食
首相官邸によれば、非常食として最低限必要なのは3日分の食料です。大規模災害時にはスーパーやコンビニの物流がストップすることも考慮し、1週間分の食料を備蓄するのが望ましいとされています。
レトルトパックや缶詰といった長期保存が効く食材を普段から多めにストックし、賞味期限が近いものから食べ、買い足していく「ローリングストック」を取り入れるのもおすすめです。防災リュックには、調理せずに食べられる乾パンやようかんなど手軽な食べ物を入れておくと良いでしょう。
②水
飲み水は1人1日3リットルを目安に備蓄します。防災リュックには500ミリリットルのペットボトルを2本入れ、残りは自宅避難用として2リットルのペットボトルを必要数備蓄しておきます。飲料水とは別に、手を洗ったりトイレを流したりするための生活用水も必要です。1日で最低限必要な生活用水は、1人あたり10リットルとされています。かなりたくさんの水が必要になるため、防災用のタンクを準備したり、普段からお風呂のお湯を抜かずに張っておいたりして対策しましょう。
③応急処置用品・常備薬
災害時にはケガや体調不良に見舞われることも考えられます。万が一に備えて、消毒薬や包帯、絆創膏など応急処置ができるセットを準備しましょう。そして救急セット、常備薬、家族全員分のお薬手帳を、日頃からすぐに持ち出せる場所に置いておくことも大切です。また災害時は土埃が舞いやすいため、マスクも多めに準備しておきましょう。
④非常時の情報源
災害時にはテレビやインターネットへのアクセスが難しくなることも想定されます。そんなときはスマートフォン用のモバイルバッテリーや、防災ラジオなどの情報収集ツールが役に立ちます。AM放送とFM放送の両方を聞け、手回し式の充電機能付きラジオがおすすめです。携帯電話がつながりにくいときに利用できる「災害用伝言ダイヤル」や「災害用伝言版」、また近隣にある公衆電話の場所を事前に調べておくことも大切です。
⑤照明器具
停電時には懐中電灯やランタンなどの照明が欠かせません。机などに置いて使える自立型、移動用の手持ちタイプなど、用途別に多めに準備しておくのがおすすめです。モバイルバッテリーに加えて、発電機も準備しておくと安心です。また灯油ストーブには照明として使える製品もあるため、活用しましょう。
⑥暑さ/寒さ対策グッズ
季節によって、暑さや寒さ対策のグッズが必要です。
■暑さ対策
□ ハンディファンや扇子、冷感タオルなど
□ 塩分タブレットや塩飴
風を送って暑さをしのげるグッズや、熱中症対策に塩分が補給できるものを用意しましょう。
■寒さ対策
□ 軍手
□ かさばらないアルミ製ブランケット
□ 使い捨てカイロ
□ 灯油・ストーブ・灯油
軍手は作業や防寒対策などに使える必需品なので、家族の人数分を防災リュックに入れておきましょう。また防寒グッズとして、手のひらサイズに畳めるアルミ製の防寒ブランケットや使い捨てカイロも便利です。灯油ストーブは災害で停電しても使えます。
そしてぜひ意識してほしいのが、灯油を多めに備蓄しておくこと。自宅避難が長期化することも想定して、日頃から灯油を多めに備蓄する習慣にするのがおすすめです。
⑦安全対策グッズ
倒壊した家屋から脱出する際や、助けを求める際に必要なグッズは以下の通りです。
□ ヘルメット
□ ホイッスル
□ 防犯ブザー
ヘルメットはスマートフォンやバッテリーなどとともに寝室に、ホイッスルや防犯ブザーは防災リュックに入れておきましょう。
【家族構成別防災グッズ】本当に必要なものリスト
基本の防災グッズに加えて、家族構成別に必要なものを紹介します。いざというときにないと困るものは意外と多いので、事前に準備しておきましょう。
女性用の防災グッズ
□ 生理用品、おりものシート
□ 中身が見えないゴミ袋
□ 鎮痛剤
□ 防犯ブザー
過去の災害経験者が「なくて困ったもの」としてよく挙げるのが生理用品です。避難生活が長期化したり、物流が滞ったりすることを考えて、生理用品は1クール分を用意しておきましょう。生理のとき以外でも、下着にナプキンを付けて着用すれば洗濯の回数を減らせます。生理用品を入れるゴミ袋は中身が見えない色で、おむつの処理に使うような消臭効果のあるタイプが便利です。生理痛がある人は、鎮痛剤もセットでポーチに入れておくのを忘れずに。
乳幼児用の防災グッズ
□ おむつ関連(おむつ、おしりふき、臭が漏れにくいビニール袋)
□ ベビーフード、おやつ
□ お気に入りのおもちゃ、絵本など子どもが安心できるもの
□ 母子手帳
おむつは自宅避難の場合も想定して、1~2ヵ月分は用意しておきましょう。一時避難の際には、お気に入りのおもちゃや絵本をリュックに入れておくと、子どもの不安を和らげられます。
高齢者用の防災グッズ
□ 大人用紙パンツ
□ 吸水パッド
□ 杖
□ メガネ・老眼鏡
□ 入れ歯(洗浄剤も)や補聴器などの生活必需品
□ キャリーカート
普段は使っていなくても、紙パンツを用意しておくとトイレが使えないときにも安心です。水を使わずに入れ歯をきれいにできる洗浄シートもおすすめです。リュックが重くて背負えない場合は、キャリーカートを準備しておくと良いでしょう。
ペット用の防災グッズ
□ ペットフード
□ 水
□ キャリーバッグやケージ
□ 首輪、リード
□ トイレ用品
過去の災害を見ても、ペット用の物資の配給は遅れることが予測されます。災害対策用に、日頃からペットフードは多めにストックしておきましょう。ペットの種類や体の大きさにもよりますが、5kg程度のペットで1日200ミリリットルほどの水が必要です。フードと水は7日分用意しておきましょう。シリコン製のボウル、リュックに引っ掛けられる給水ボトルなどがあると持ち運びに便利です。
災害用のケージやキャリーバッグは、必ず事前に慣らしておきます。また避難の際にはぐれないよう、猫も首輪やリードを準備するのがおすすめです。防臭効果のあるトイレや、処理用のビニール袋も用意しておきましょう。
災害に備えて家庭で行うべき対策
災害への備えは、防災グッズの準備だけにとどまりません。避難場所や避難経路を家族間で共有したり、家の中の避難場所を確保したりと、事前に行っておきたい対策を紹介します。
避難場所や避難経路を家族で共有する
各市町村が定める避難場所を、ホームページや防災パンフレットなどで確認しておきます。自宅から避難場所へ向かう経路を2~3コース想定しておくことが重要です。道幅の狭い道や古い建物、ブロック塀、大きな看板などを避け、安全に到着できるルートを考えましょう。日中に災害が起こった場合などを想定し、家族全員で避難場所を共有することが大切です。
家の中の避難場所を確保する
地震発生時は、窓や家具が少なく、外へも避難しやすい玄関で待機するのがおすすめです。玄関には大きな家具や観葉植物などを置かないようにして、ある程度のスペースを確保してください。戸建ての場合、耐震性がある家は1階に、そうでない場合は2階にいるのが安全です。家具を固定したり、家電の下には耐震シートを敷いたりと、普段から対策しておきましょう。なお、トイレはドアが開かなくなってしまうと閉じ込められるリスクがあるため、避難場所には適しません。
防災グッズを取り出しやすい場所に保管する
防災リュックは緊急時でも取り出しやすい玄関などに置きましょう。自宅避難用に使うグッズは、寝室やリビングといった使いやすい場所に保管します。飲料や食料品はキッチンの収納スペースに置けば、ローリングストックを実践しやすくなります。
ガソリン満タン&灯油プラス1缶を心がける
災害時は燃料の入手が困難になる傾向にあります。過去の災害では、ガソリンスタンドに大行列ができたり、燃料の供給不足が発生したりしました。「満タン&灯油プラス1缶運動」を実践し、日頃から車の燃料を満タンにしたり、灯油を1缶多めに保管したりすることを心がけましょう。これにより、災害時の安心度も高まります。ホームタンクがある地域でも、灯油を1缶多めに持っておくと心の安心につながります。ただし灯油を備蓄する際は劣化したものを翌シーズンに持ち越さないよう、シーズン中に使い切りましょう。
防災グッズは家族の安全と安心を守る必需品を厳選しよう
災害が発生すると、ライフラインがストップすることも考えられます。災害が起こってからでは入手が困難になるものも多いため、あらためて防災リュックの中身や自宅避難用の備蓄品が揃っているかを確認することをおすすめします。また、災害時の安心につながる「ガソリン満タン&灯油プラス1缶」も、ぜひ心がけてください。万全の防災対策を整え、家族の安全と安心を守りましょう。
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