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2024/07/01

停電の備えに必要なもの11選|注意点や避難時の心構えも解説

停電は、突然の自然災害や予期せぬトラブルによって発生することがあります。停電時には、電力に依存する生活環境が一変し、不便な状況に直面することが予想されるため、日頃から必要なものを準備しておくことが重要です。本記事では、停電時に備えておくべき11のアイテムと注意点、避難時の心構えについて詳しく解説します。

災害の停電時に備えておくべき11のアイテム

停電時の防災グッズ

停電時に慌てないよう日頃から準備しておきたいものは以下の11つです。

<停電時に備えておくべきものリスト>
▢懐中電灯
▢携帯ラジオ
▢乾電池・モバイルバッテリー
▢食べ物
▢飲料水
▢カセットコンロ
▢薬・衛生管理品
▢防寒着・着替え
▢使い捨てカイロ・アルミ製シート
▢灯油ストーブ・コンロ
▢現金

それぞれ詳しく解説します。 

 1. 懐中電灯

懐中電灯は停電時の必須アイテムです。夜間に足元や周囲が見えないと、ぶつかって転んでしまったり、地震で落ちたガラス類を踏んでケガをしたりすることがあります。

準備しておきたいのは、電池式または充電式の懐中電灯。手回し発電式は便利ですが、手から離れてしまったら蓄電できないため、注意が必要です。充電式の場合は、定期的に充電しておきましょう。

 2. 携帯ラジオ

災害時の情報を入手するのに活躍するのが携帯ラジオ。停電時はテレビやインターネットが使えなくなるため、災害状況が分からなくなります。現在はスマートフォンでラジオを聞けるアプリもありますが、通信回線が寸断されるとアプリも使えません。そのため、電波を受信できる乾電池式のラジオを準備しておくのが望ましいです。

3. 乾電池・モバイルバッテリー

懐中電灯や携帯ラジオなどに使う乾電池、スマホなどを充電するためのモバイルバッテリーを必ず準備しておきましょう。停電時にはお店でも在庫が切れる可能性があるため、乾電池は予備用に多めに常備しておくことをおすすめします。

バッテリーは、20,000mAhを複数、もしくは大容量の60,000mAh以上を用意しておくと安心。太陽で充電できるソーラー充電式のモバイルバッテリーも便利です。

4. 食べ物

非常食として常温で食べられるものを準備しておくことが大切です。非常食の量は家族の人数×3日分が目安。例えば、乾パンやアルファ米、缶詰などは調理が不要です。インスタント麺やパスタなどはお湯が必要なので、カセットコンロとあわせて準備しておくと良いでしょう。菓子類も準備しておくと気軽に食べられます。

5. 飲料水

水は一人当たり1日3リットルを目安に家族の人数分常備しておきましょう。集合住宅の場合、停電時に水汲みポンプが動かなくなることも想定されます。ペットボトルの水は飲料水としてだけでなく、料理や生活用水にも使えます。また、水を使わなくても良いように、紙コップや紙皿、割り箸などもセットで用意しておきたいものです。

6. カセットコンロ

カセットコンロがあれば、調理ができるので温かい食べ物や飲み物を取ることができます。IHで料理をしている家庭は、停電時には料理ができません。

ただし、カセットコンロに使うガスボンベは、火を使うため扱いには要注意。カセットコンロを覆ってしまうような大きい鉄板や鍋は、カセットボンベが破裂する可能性があるので使用は避けましょう。

7. 薬・衛生管理品

災害時は体調を崩したり、ケガをしたりすることもあるため、薬やケガの手当てに必要なものは一通り準備しておきましょう。また、断水が起きる可能性もあるため、衛生管理品もあると便利です。

<救急用品>
▢風邪薬などの常備薬
▢持病の薬
▢ばんそうこう
▢包帯
▢消毒液など

<衛生管理品>
▢ウェットティッシュ
▢除菌スプレー

持病の薬は、すぐに取り出せるようにしておくことが重要です。小さい子どもや高齢者がいる家庭は、衛生管理品を余分に準備しておくと安心でしょう。

8. 防寒着・着替え

<冬場の服装>
冬場の停電時には、防寒着が欠かせません。次のような服装を準備しておきましょう。

▢ダウンコート・ウインドブレーカー
▢マフラー・ネックウォーマー
▢手袋
▢厚手の靴下
▢スノーブーツ

<夏場の服装>
夏場には電気が使えないため、冷房や洗濯機が使えません。汗をかく夏場は着替えを多めに準備し、熱中症にならないよう吸収性・速乾性・通気性に優れた素材の服装を準備しておくことが大切です。

9. 使い捨てカイロ・アルミ製シート

暖房が使えない停電時には、使い捨てカイロやアルミ製シートが重宝します。使い捨てカイロは、10〜14時間ほど暖かさが持続します。貼るタイプなら、さらに保温効果が期待できるでしょう。アルミ製シートは室内の保温に役立ち、窓ガラスに貼ることで屋外の冷気を遮断することが可能です。

10. ガソリン・灯油

停電などを想定して日頃から車のガソリンが半分程度になったら満タンを心がけ、灯油は一缶多めに保管しておきましょう。

ガソリンが満タンだと、災害時に車で寝泊まりすることができます。自動車内は冷暖房が使えるプライベートな空間にもなり、ラジオから災害情報も得られます。またスマホも充電が可能です。

灯油も一缶準備しておけば、冬場に灯油ストーブを使えて暖が取れます。製品によっては、照明として使用可能なものもあります。また灯油コンロを備えておけば、停電時の煮炊きにも困りません。灯油は劣化するものなので、シーズン中に使い切るようにしましょう。

11. 現金

停電時に使える現金をある程度準備しておくことも重要です。金融機関も営業ができず、ATMが使用できなくなる可能性があります。

買い物をしたくても、電気がないとカードや電子マネーを読み取る器械が動かないため、支払いができません。使いやすいように硬貨と札に分けて数万円程度準備しておくと安心です。

停電の発生時に注意したいこと4つ

コンセントを抜く人

停電が発生した際に慌てて行動すると、火事が発生してしまうこともあります。知らずに行動してしまうと、かえって事故につながるので要注意です。停電が起きたらやるべきことを4つ紹介します。

1. 電化製品の電源プラグを抜く

停電時に気を付けたいのが、発熱する電化製品のプラグを抜いておくこと。電気が復旧する際に一気に電流が流れることにより、通電火災が起こるのを防ぐためです。暖房機器やアイロンなど発熱する製品は特に注意しましょう。テレビやパソコンなども故障する可能性があるので要注意です。

2. 避難時はブレーカーを落とす

災害が起きて停電になり、その後に避難所などへ行く場合は、必ずブレーカーを落としてから家を離れることが重要です。東日本大震災の際の火災は、通電火災が主な原因だったとされています。電気が復旧した後に電化製品などから煙が発生した場合は、すぐにブレーカーを落とし消防署へ通報してください。

 3. ろうそくは使わない

電気がないからと言ってろうそくなどの裸火で灯をとるのは、火事の原因になるため絶対に避けましょう。特に地震で停電になった場合、散乱しているものに火が飛び移りやすいです。火事の心配がない懐中電灯かLEDのランタンなどを使用するのがおすすめです。

 4. 屋内で自家発電機は使用しない

屋内やテント、車内で自家発電機を使用するのは厳禁です。自家発電機は屋外で使用するように設計されています。ガソリン式の発電機の場合、火災や爆発事故の恐れがあります。また屋内で使用して一酸化炭素中毒になり、死亡する事故も多発。換気の悪いところでの使用は非常に危険です。

災害時の停電や避難についての心構え

災害時の防災グッズ

停電時には準備していたものがすぐ使えるようにすることが大切です。大規模な災害で避難しなければならない場合も想定しておく必要があります。最後に災害による停電や避難する際の心構えを紹介します。

防災グッズは取り出しやすいところに置く

災害時や停電時に使う防災グッズは、持ち出しやすいところに置き、家族でどこに置いてあるかを共有しておきましょう。

例えば、懐中電灯を使うのは夜など暗い時なので、寝室の枕元に置いておくとすぐに取りやすく、その後の活動もスムーズです。

防災グッズを全部同じところに置いていると、地震や浸水などが起きた時にすべて使えなくなる可能性もあるため、分散しておいておくのがおすすめです。玄関・リビング・子ども部屋・車などその場所ですぐに取り出したいものを置いておくと便利です。

避難場所やルートを家族全員で確認しておく

停電が起き避難する必要がある時のことを想定して、家族全員で避難場所や避難ルートを確認しておくことも大切です。自宅、学校、職場の近くや、通勤通学途中など、どこに避難するかを話し合っておきましょう。
大規模発生時には携帯電話もつながらないことが少なくありません。「災害用伝言サービス」の使い方も共有しておくと、いざという時に安否確認しやすいでしょう。

日頃から災害による停電時に必要なものを備えておこう

防災グッズを準備する女性

地震や水害などの災害が起きた時には、停電になってしまうことも少なくありません。停電時に必要なものを日頃から準備しておくと慌てずに済みます。

また車の燃料を満タンにし、灯油もプラス1缶用意しておくと、車内で過ごせたり真冬に暖を取れたりと、かなり重宝します。ぜひチェックリストを活用して災害に備えてください。

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#防災グッズ